最終更新日 2022/06/05

※Social Postage Stamps

    ライトノベル へようこそ Welcome to novel


75話 アカネパーティー編 後編

魔族は勝利を確信した為か、ゆっくりとアカネ達に近づいて行く。

「(はぁ。はぁ。はぁ。もう、勝つ方法は無いの?本当にこれで終わってしまうの?)」

〈汝、我を求めよ。〉

「(え!?今の声は?なに? )」

〈我を欲するのならば、我をイメージせよ。さすれば、汝の欲する形になろう。〉

「(また、聞こえた。そう言えば、コーヤ君が切り札を何枚か実装したって言っていたわね。
なら、速さと力に特化した装備を想像すれば!)来て!」

望みの装備をイメージすると、
アカネの身体が光り輝き、収まると望んだ装備が装着されていた。

「これは。(体を動かして見る。)すごい!」

「ア・・カ・・ネ・・?そ・・れ・・は?」

「みんなも早く装備を装着して!勝ちがすぐそこまで来てるんだから!」

その言葉で、メンバーも次々と具現化した装備を装着して行く。

「ふ〜ん。まぁ、良いわ。結果は変わらないんだから!(アカネに突進する。)」

ところが、アカネは軽々と上空へと避け、降りると地面に何かを設置するふりをする。

この間に、アカネ達は装備にある念話を使って、戦略を立てる。

「また、何かするつもりね!そうはさせないわ!」

「ミリス!今よ!撃って!」

「了解!行けぇぇぇぇー!(魔族に向かって高出力砲を発射する。)」

「甘いわ!直線でしか無い攻撃など避ければ済む事よ!」

「ふふふ。甘いのはあなたよ。なぜ、私がここで作業をしていたと思う?」

「まさか!囮だったというの!」

「そう。私がここにいたのは、あなたの足止めの為。」

「くくく。先に答えを言うなんてね。味方の攻撃で死になさい!」

「それが甘いと言うのよ?(カードを地面につけて)バインドレベル5!発動!!!!」

魔法カードが発動すると、地中から蔦が魔族に絡み付き拘束した。

「な・・なによ!これ!くっ!硬い!でも、これくらいなら!(力で拘束から脱出する)
あとは、に・・げ・・。ぎゃぁぁぁぁぁー!」

魔族は、逃げるのに遅れて高出力砲の直撃を受けて、魔石を遺して消えた。

「ふうう。なんとか、勝てたわね。」

「それにしても、コーヤさんが開発した魔法カードは素晴らしいわね。」

「本当にね。スキルを持っていなくても、発動すれば使えちゃうのは助かるよね。」

「さて、時間かかったけど、どうやら、人間側の勝利に近づいているようね。
私達も、闘技場に向かって、援護しましょう。」

これで、魔族側は親衛隊四天王を連れて来た事が仇となり、
四天王3人までもが倒される結果となってしまう。

Copyright © 水晶光矢 All Rights Reserved.