最終更新日 2022/06/05

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73話 カイトパーティー編 後編

メンバーが威圧に耐えられなくなり、吹き飛ばされて行く。

「っっ!?俺のも、そろそろ壊れそうだ。くそっ!ここで、負けちまうのか!」

〈汝、我を求めよ。〉

「(なんだ?今の声は? )」

〈汝、我を求めよ。〉

「(また、聞こえた。こうなったら!)敵を倒す力をくれ!」

〈我を欲するのならば、我をイメージせよ。さすれば、汝の欲する形になろう。〉

カイトが、謎の声の通りに欲しい装備をイメージすると、すぐに具現化した。

「なんだ、これは!?威圧に耐えていられる!!すごいぞ!」

メンバーも次々と具現化して行く。

「おい!カイト!どうなっているんだ!?」

「そうよ。声が聞こえて応えたら新しい装備になっているなんて。」

「良いじゃねえか!これであいつを倒せなきゃどうしようもない。諦めるしか無い。
だが!力が湧いて来る、この装備なら倒せる!」

「なんだ。お前達、いつの間に装備を替えたんだ?
さっきのよりは、良い物見たいだが、地獄を見るぞ?」

「ふん!それは、実際に試して見るんだな!みんな行くぞ!」

「(メンバー)了解!!」

新しい装備になり、総攻撃力が上がった事により、
魔族のタクアが優勢だった状況が、今では防戦一方にまで、攻守が逆転した。

「くっ。どういう事だ!?今まで、俺を押し込む力など無かったのに!
しょうが無い!この技でお前達は終わりだ!(地面に手を付き、5本の竜巻を作り出す。)」

「カイト!あれに巻き込まれれば、大変な事になるぞ!って!どこに行く気だ!」

「決まっている!あんな竜巻斬り捨てる!剣よ!風を斬る力を俺に与えてくれ!」

カイトが竜巻を一閃すると、剣に竜巻の力が吸収され消失した。

「なんだと!俺の切り札を消しただと!」

「カイト!すげぇ!」

「みんなも、この装備なら簡単に消失させる事が出来るはずだ!このまま、倒すぞ!」

切り札を無くしたタクアは、攻撃を回避出来なくなり、体力が削られ減っていく。

「ぐっ!はぁ。はぁ。はぁ。なんて事だ。くっ。俺がここまでやられるなんて。
お前達の事、覚えておこう。次に出会ったら今回の借りを返させてもらおう。」

「なんだ?さっきまで威勢が良かったのに、逃げるのか?」

「ふん。なんとでも言え。逃げさせて貰う。」

「俺達が、そう簡単に逃がすとでも?」

「転移!(発動しない)!?、なぜ、発動しない!」

「あなたを分析したら、魔界に転移するスキルが隠させれていたから、無効にさせてもらったわ。」

「ちっ!分析持ちがいたのか。それならば、あいつらを連れて来るんだった。
まぁ、良い。転移が使えなくても、代わりはある。」

「相当、切羽詰まっているようね。あなたは、
もう、魔界に帰る事は出来ないんだけど、分かっていないようね。」

「くくく(笑)もしかして、このまま、俺を倒せるとでも思っているのか?
自力で魔界に帰還する事も、まだ、出来るぞ?」

「ここまで、周りが見えていないとはな。残念だが、お前はもう詰んでいる。」

「なに?俺が詰んでいるだと?うん?な・なんだ!?この光は!」

「簡単だ。認識阻害を付与した拘束魔法で拘束しただけだ。
プラスして体力吸収アイテムを使ったがな。」

「(体力が少なくなり片膝を付く)そんな、バカな。いつの間に。くっ!出られない!」

「俺達もいたぶるのは好きでは無いから、これで最後だ!(タクアの首をはね、心臓も潰す)」

タクアは死ぬと、極大サイズの魔石を残して消えた。

「ふぅ〜。なんとか、勝つ事が出来たわね。」

「本当にな。ヴィオと言う人から貰った、
魔法の袋の中に、敵の体力を吸収するアイテムがあって助かったな。」

「それにしても、この装備を作った人って誰なのかしら?」

「そう言うのは後にしようぜ?
俺達には、闘技場内の敵を一掃する仕事があるんだからな。な?カイト?」

「確かにな。色々と疑問があるが、全てが片付いた後にしよう。闘技場に行くぞ!」

「(メンバー)了解!」

カイト達は、辛くも勝つ事が出来た。

これにより、魔王親衛隊10人衆(留守3名)の2人を倒す事に成功した。

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