最終更新日 2025/03/05

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族延萬方廟曰 弗莬毘廷曰 蓋瑪耶國曰 辰沄繾稱族竝爲 辰沄固朗稱民爲
韃珂洛尊皇 亦謂辰沄繾翅報 神子神孫國于四方者 初咸因之
解読

族(やから)、廟まで萬方から延ばすと曰(い)う

菟(植物)を弗(縛り)、廷を毘して曰(い)う

瑪耶國を蓋(おおい)曰く

辰沄繾を族(やから)と竝(ならび)稱(たたえる)と爲す。

辰沄固、朗(ほがらか)に、民を稱(たたえる)と爲す

洛(つらなる)尊皇の韃(革装備)の珂(馬を借りる)

亦、辰沄繾翅報と謂う

神の子、神の孫、國の四方于(に)者(は:短語)、初めて之(これ)咸(みな)因(ちな)む

解説

04

第四章


族延萬方廟曰 弗莬毘廷曰 蓋瑪耶國曰

族延萬方廟曰

「族(やから)、廟まで萬方から延ばすと曰(い)う」と解読しました。

「族(やから)」は、参照32のサイトに
「周代、百軒の家を一組にして呼ぶ称」とありますが、
「廟」の意味に合いそうです。

参照32:漢字・漢和辞典-OK辞典⇒⇒⇒「族」という漢字

参照33:漢字・漢和辞典-OK辞典⇒⇒⇒「廟」という漢字

弗莬毘廷曰

最初の4個の漢字の解釈が難しそうです。

甲骨文第一字は、二本の木に縄または、つるがまきついている形。

まっすぐ伸びようとする木が巻きついたものを、ふりはらう意。

第二字は、木がタテの棒二つになった。

金文・篆文は、「ハ(そりかえる形)+まいた縄」の形で、同じ意味を表す。

弗は、はらいのける・ふりはらう等の意味があるが、仮借カシャ(当て字)されて、
否定の意味に用いられる。

漢字検索の手掛かりとしての部首は弓。新字体に含まれるときは、
弗 ⇒ ムと変化することが多い。

音符イメージは、つるや縄・紐(ひも)を「はらいのける」「ふりはらう」となる。

「弗」は象形文字である。

甲骨文字の「弗」は縄を用いて、二つの矢を束ねるさまを表している。

金文の弗の字は甲骨文字の後の字形と相同である。

縦線二つは矢竹或いは矢竹の矢を束ねる道具のようで、「己」ないし束ねる縄である。

金文から小篆と楷書には大きな変化はない。

弗は縄で縛ることに源がある。

但し漢語の中では「弗」の本義は既に消滅している。

但し元通り使用されている「弗」の拡張された意味は不に当たる否定の意味である。

この一意的な使用は矢竹を緊縛後征戦の殺戮のために
再び使用しないことから来ている。ないし「非戦」明確な表示である。

「弗」の字は部首字である。

組字の構成要件中声符出ることが多い。

「费、纷、菇、拂、佛」の如く、その中の「弗」は「緊縛か否定の意味である。

上の参照34のサイトでは、「弗」を「ふりはらう」の意味があるとしていますが、
参照35のサイトでは、「弗は縄で縛ることに源がある。」と書いています。

参照36のサイトには、「甲骨文字」以降の形が載っていますが、
それを見ると、「弗」=「縛る」の方が良い気がします。

参照34:音符「弗フツ」<はらいのける>と「払フツ」「沸フツ」「仏ブツ」「費ヒ」

参照35:漢字「弗」の成立ちを「甲骨文字」に探る:縄を用いて、二つの矢 ...

参照36:弗_百度百科

Wikiなどでは「うさぎ」としていますが、深堀していくと、どうも、違うようです。

【唐韻】湯故切,音兔。【玉篇】菟絲,草名。【山海經註】菟丘,菟絲也。

又【爾雅·釋草】蔩,菟瓜。【註】菟瓜似土瓜。

又【本草】菟葵,苗如石龍芮而葉光澤,花白似梅。

又【急就篇註】伏苓一名伏菟。

又與兔通。【楚辭·天問】厥利惟何,而顧菟在腹。
【前漢·賈山傳】上覆飛鳥,下不見伏菟。

又【集韻】同都切,音徒。楚人謂虎爲於菟。

又【韻會】飛菟,神馬名。

又【左傳·隱十一年】使營菟裘,吾將老焉。【註】菟裘,在泰山梁父縣南,魯邑也。
【前漢·地理志】菟郡。

又【潛夫論】菟裘,嬴姓也。

参照37のサイトにある「康熙字典」を引用したのが上記です。

Wikiなどにあるように「うさぎ」という動物を指しているのならば、
類する事が記載されていて不思議ではないのに、
「【玉篇】菟絲,草名」や「【本草】」など、「草」に類する事が書かれています。

ここは、注目すべきポイントだと思います。

参照37:漢典“莵”字的基本解釋

菟絲

「ネナシカズラ」とされているようですが、古代において、本当かどうか不明です。

ただ、「菟丝子」では、「ヒルガオ科の茎のホロ寄生虫のつる植物」とされているようなので、
「菟絲」も、同じで、「ネナシカズラ」だけでない可能性が高いように思えます。

ちなみに、「絲」と「丝」の違いは、「丝」は「絲」の「異体字」とありましたが、真偽不明。

菟丘

「山海經註」に「菟丘,菟絲也」とあり、「菟丘」=「菟絲」となります。

本当にそうなのか?と思い、調べていると、参照26のサイトを見つけました。

菟丘:即菟丝子,一年生缠绕寄生草本植物,茎细柔,
呈丝状,橙黄色,夏秋开花,花细小,白色,果实扁球形。

上記のように、「菟丘」の事について書いています。

どの植物を指すのか調べてみましたが、分かりませんでした。

参照38:菟丘_百度百科

菟瓜

「【爾雅·釋草】蔩,菟瓜。【註】菟瓜似土瓜」とあり、
「菟瓜」とは、「土に似た瓜」で、熟すと「黄色」になるのだと思われます。

検索すると「カラスウリ」と出ます。

ただ、「カラスウリ」は「赤い実」を付けるので、真偽不明です。

菟葵

普通に検索すると、「イソギンチャク」と出て来ますが、
「菟葵属植物」で検索すると、情報が出て来ます。

参照39のサイトによると、「毛茛科菟葵属植物」とあります。

「毛茛科」は「キンポウゲ科」と翻訳されます。

あと、「3—4月开花,5月结果」とも書かれています。

参照39:菟葵

まとめ

この様に、「康熙字典」に記載がある4個の単語を調べるだけでも、
「菟」=「うさぎ」に通じる事柄が無いので、やはり、違うのだと思います。

「兎」と「菟」

ここまで考察したように、「菟」=「うさぎ」というのは、間違っていると思われますが、
なぜ、その様な事になったのか?を考察します。

「菟」=「うさぎ」ではないので、「兎」が本来の「うさぎ」という動物を指す漢字と言えます。

「兎」の字源を調べるために、Wikiを見ると、
「菟/莵(元は植物を表す別字、後に一部「うさぎ」の意を混用)」とあるので、
「菟」=「うさぎ」ではない事は事実の様です。

省略形として「兔」がありますが、「免」と比較して「点」の有無を注意する必要があります。

Wikiにも書いている「混用」する原因になったのは、
「兔」があることに起因すると考えられます。

この漢字が作られた当時は、普通に使い分けていたのが、
後世になり、いつの間にか「混用」していたのだと思います。

そもそも、「菟」は「艹(草冠)」があるので、
ひと目で「兎(動物)」とは違うのは分かるはずです。

「うさぎ(兎)」は調べると、「縄文時代」から存在しているようなので、
複数種いた可能性がありそうです。

「菟」を指す「植物」を好む種類もいたのかも知れません。

ある種類の「兎」が好む餌が「菟」だった場合、
徐々に混同し始めて、後世には同一のものと考えられるようになったのかも知れません。

「菟」については、古事記、第三章の「」 でも考察しています。

「毘」を調べると、「毗」と同じという事なので、調べていたら参照40のサイトを見つけました。

【唐韻】房脂切【集韻】【韻會】頻脂切,音琵。明也,厚也,輔也。

【詩·小雅】天子是毗。【毛傳】毗,厚也。【鄭箋】毗,輔也。

【正義曰】以毗爲毗益,故爲厚,亦由輔弼使之厚,義與鄭同。

又【爾雅·釋訓】夸毗,體柔也。【李巡曰】屈已身,求得於人,曰體柔。

【詩·大雅】無爲夸毗。

又【朱註】夸,大。毗,附也。

又【莊子·在宥篇】人大喜邪毗於陽,大怒邪毗於隂。【註】司馬云:毗,助也。一曰幷也。

又【爾雅·釋詁】毗劉,暴樂也。【郉疏】木枝葉稀疎不均者爲暴樂。

又【博雅】毗,懣也。

又諸毗、彭毗,皆山名。見【山海經】。

又毗陵,漢縣名。師古曰:舊延陵也。漢改曰毗陵,屬會稽郡。今常州曰毗陵。

又犀毗,革帶鉤也。

【史記·匈奴傳】孝文遺匈奴黃金胥紕一。【漢書】作犀毗。

【索隱曰】《戰國策》云:趙武靈王賜周紹具帶黃金師比。延篤云:胡革帶鉤也,
則帶鉤亦名師比。胥、犀與師,聲相近,而說各異耳。

【班固·與竇憲牋】賜犀比金頭帶是也。亦作鮮。

【楚辭·大招】小腰秀頸,若鮮只。【註】鮮,帶頭,言腰頸細如帶束也。

又毗貍,鼠名。【澠水燕談】契丹國產大鼠,而足短,極肥。其國以爲殊味。

又毗盧,佛名。

又佛家有毗耶居士。見【維摩經】。耶亦作邪。

【王屮·頭陀寺】掩室摩竭,用啓息言之心。杜口毗邪,以通得意之路。

【說文】本作。或作。

「說文解字」では、「人臍也」となっていますが、
「康熙字典」を簡単に見る限り、「人の臍(へそ)」とは無関係のように見えます。

あと、「【註】司馬云:毗,助也。一曰幷也。」ともあり、
Wiki等では「助ける」の意味が書かれているので、一致しています。

参照40:毗的意思|漢典“毗”字的基本解釋

参照41のサイトにあるWikiには、「「𠃊」(土地の片隅)+「土」+「人」[字源 1]。
また一説に「𠃊」+音符「㐱」から構成される形声文字とも」とありますが、
参照42のサイトにある字形を見ると、どちらも違うように思えます。

Wikiにある「土」+「人」は、「説文解字」の字形から見てなので、
金文から見ると大きく異なります。

参照42のサイトにある「西周金文西周中期」は、
「L字」に三本の斜め線が入り、上に「→」の記号があります。

次の「西周金文西周晚期」になると、「L字」に三本の斜め線は同じで、
右側に「人」の字形らしき痕跡が見えます。

参照42のサイトにある「西周金文西周中期」は、
参照43のサイトにある「金文」字形の場所にある
「「廷」七年趞曹鼎西周中期集成2783」に似ています。

「西周金文西周晚期」は、「「廷」南宮柳鼎西周晚期集成2805」になりそうです。

さて、「西周金文西周中期」と「西周金文西周晚期」が同じ漢字の字形なのかは、
少々疑問があります。

似てはいますが、「西周金文西周中期」では「右側」に字形らしき物が無かったが、
「西周金文西周晚期」では「人」の字形と考えられます。

これ以降、「人」が入るわけですが、同じ漢字の字形かは微妙だと思っています。

たぶんですが、「→」の矢印が、「人」に変化した可能性もありそうです。

あと、Wikiにあった「㐱」ですが、「西周金文西周晚期」と似ていますが、
「西周金文西周早期」と「西周金文西周中期」も同じ字形なので違います。

朝廷などの意味は、後世に後付けで作られたのだと思います。

まずは、斜め線が何なのかが分からないと、意味の解読は難しそうです。

参照41:廷 - ウィクショナリー日本語版

参照42:廷: zi.tools

参照43:廷的解释|廷的意思|汉典“廷”字的基本解释

参照44:㐱: zi.tools

まとめ

「弗莬毘廷曰」の「弗莬毘廷」について考察しました。

「弗」:縛る

「菟」:植物

「毘」:助ける

「廷」:朝廷

上記の様に考えた場合、「弗莬」は「植物を縛る(もしくは束ねる)」で問題ないと思います。

しかし、「毘廷」に関しては、他の情報が不足しているので、簡単に行きません。

前回の「族延萬方廟」と関係があるということならば、判断材料にはなりそうです。

前回の解読は「族(やから)、廟まで萬方から延ばす」なので、
下記のような推測をしてみました。

「廟」まで来る人達は、束ねた「植物」を持ち、「朝廷」に顔を出して、
関係者と話した後に、「廟」まで移動しようとしたが、道順が分からないので、
案内人を付けて「助けた」。

これが正しいかは分かりませんが、「廟」まで移動してきた「族(やから)」は、
「契丹古伝」に残されているので、王族の関係部族なのかも知れません。

ちなみに、解読すると「菟(植物)を弗(縛り)、廷を毘して曰く」になりそうです。

蓋瑪耶國曰

「蓋日孫讀如戞勃」では、「蓋(尊び)し」と解釈しましたが、
そもそも、「蓋」の意味としては「草のふた」の意味があるようです。

「蓋」ですが、字源を調べると、字形が考えているのとは異なるようです。

「盍」を「去」と「口」と「皿」に分けて考えます。

「去」の「説文解字」の字形が、おかしい点があるのを見つけました。

「去」の原型は、「大」+「口」です。

参照45のサイトを見ると分かりますが、「口」の部分には追加されていません。

ところが、参照46のサイトにある「説文解字」の字形では、
「口」の中に、「横棒」が入っています。

実は、参照46のサイトにある「金文」の
「「盍」楚王酓干心鼎戰國晚期集成2794」の字形でも、「横棒」が確認できます。

その後の「楚系簡帛」、「秦系簡牘」ともに、「横棒」は入っていません。

なぜ、そうなのか?すごく、不思議です。

だから、この「横棒」がなければ、「ム」にはなっていなかったと思います。

この「横棒」は、「蓋」でも書かれています。

参照45:去: zi.tools

参照46:盍的解释|盍的意思|汉典“盍”字的基本解释

「去」の「ム」部分は「口」に「横棒」が変化したと考えられます。

しかし、参照45のサイトにある「商甲骨文賓組」と「商甲骨文出組」の字形は問題なく、
「口」の字形なのに対して、「商甲骨文無名組」の字形は「口」ではなく、
「穴」と思われる字形をしています。

この傾向は、「楚代」までは普通に「口」にしていますが、
「秦簡帛放馬灘」の字形から「口」ではなく「穴」の字形になっています。

そのためかは不明ですが、「説文解字」でも「穴」の方を採用しています。

「去」の「ム」の部分にあたる「口」に「横棒」ですが、
Wikiの「盍」に書いてある
「『説文解字』では「血」+音符「大」と分析されているが、これは誤った分析である。」
を確かめてみました。

すると、「血」の方は「横棒」があり、字形が一致します。

なので「説文解字」の「血」+「大」は、証拠もあり説得力があります。

参照47:盍 - ウィクショナリー日本語版

参照48:皿: zi.tools

参照49:血: zi.tools

別字衝突

Wikiでは、「別字衝突」として下記のように書いています。

1:会意。「大」+「口」[字源 2]。「口を開く」を意味する漢語{呿 /*kh(r)as/}を表す字。

のち仮借して「さる」を意味する漢語{去 /*kh(r)as/}に用いる。

「呿」「袪」「阹」「麮」などの /*KA/ 系列の音を持つ形声文字の音符になる。

2:「盍」「蓋」の原字。器に蓋をしたさまを象る象形文字。盍#字源の項目を参照。

「劫」「怯」「㧁」「鉣」などの /*KAP/ 系列の音を持つ形声文字の音符になる。

さらに、「却」「脚」において「去」と書かれる部分は「𧮫」に由来し、
上記のどちらとも関係がない。

『説文解字』では「去」が「大」+音符「𠙴」と分析されているが、
「𠙴」なる文字の存在は確認されておらず、信頼できない記述である。

この「別字衝突」ですが、二種類ではなく三種類だと思われます。

1:「大」+「口」:

上記にあるように「口を開く」だと思いますが、それだと「大」は必要無いので、
「大きく口を開く」が正しいように思います。

上記の「1」に類する漢字のうち「呿」は、「説文解字」では存在しないようで、
宋代において、「大」+「口」になっています。

しかし、「大」+「穴」分類の「劫」の様に、「説文解字」では「大」+「穴」で、
宋代に「大」+「口」にした可能性がありますが、確認が取れていません。

2:「大」+「穴」:

上記の「1」に類する漢字のうち、「袪」、「阹」、「麮」はこちらの分類になります。

上記の「2」に類する漢字のうち、「怯」、「㧁」、「鉣」はこちらの分類になります。

これにより、「「盍」「蓋」の原字」は、「説文解字」で見れば、
「大」+「穴」に分類される事が分かりました。

「穴」が何を意味しているかは不明ですが、普通に考えて、
「大きい穴」、つまり、原始人が穴をねぐらにする様な状況だと思われます。

ちなみに、「劫」は「説文解字」では、「大」+「穴」ですが、
宋代になると「大」+「口」になります。

3:「大」+「血」:

参照46のサイトにある「説文解字」を見ると、確かに「大」+「血」に見えます。

これの意味を考察するのが、すごく判断に困ります。

参照49のサイトにある「血」の「字源諸説」では解釈が異なります。

《説文》:祭所薦牲血也。从皿、一象血形。凡血之屬皆从血。
《字源》:象形 是“皿”形中有一个小圆圈,圆圈直接像血
《漢多》:「血」字象器皿中有血液。

「説文解字」では、「祭で薦める所の牲(いけにえ)の血也」とあり、
ある程度、イメージできます。

「皿」の中にある「横棒」が「血」を表しているとは思います。

また、「字源」の内容が気になっていて、「小圆圈,圆圈直接像血」とあり、
「小圆圈、圆圈、直接血の像(かたち)」と解読できます。

「小圆圈」や「圆圈」ですが、「圆」は「円」、「圈」は「閉じ込めておく場所」と解釈すると、
これは「小圆圈」が「血小板」、「圆圈」が「赤血球」や「白血球」ではないか?と
穿(うが)った見方をしてしまいます。

しかし、そうなると、「蓋」という漢字は、「艹(くさかんむり)」+「大」+「血」という事になります。

意味

「盍」の字源についてWikiでは下記のように書いています。

「盍」の上部の「去」と書かれる部分が原字で、器に蓋をしたさまを象る象形文字

これに「皿」を加えて 「盍」の字体となる。

「ふた」を意味する漢語{蓋 /*kaaps/}を表す字。

のち仮借して疑問詞の{盍 /*gaap/}に用いる

上記にあるように、「去」が「器に蓋をしたさまを象る象形文字」ならば、
わざわざ、「皿」を追加する必要が無いです。

なぜなら、それで話が完結しているからです。

また、参照50のサイトにある「漢多」では、「學者多認為「大」象器蓋」とあり、
「学者の多くが認める」から「大」は「蓋」だというのは違うでしょう。

そして、「大」が「蓋」であるのならば、なぜ、「蓋」なんて漢字が創られたのでしょうか?

「大」を使えば良いはずですが、実際にはそうなっていません。

なので、「大」は「大きい」を表す字形でしか無いと考えています。

そうなると、3種類目の「大」+「血」の意味としては、
例えば「血」が、そのままではなく、「血に比類するもの」とした場合、
一番に「ワイン」が思い浮かべます。

「ワイン」だと考えた場合、「大きい皿」に入った「ワイン」を、
「草のふた」をするという、話が成り立ちます。

参照50:盍: zi.tools

参照51のサイトには「蓋」は「苫也」とあります。

「苫」は、調べると、参照52のサイトには「菅すげや茅かやなどを粗く編んだむしろ」とあり、
「艹(くさかんむり)」の「草」が、その様な物だったという解釈もできそうですが、不明です。

参照51:蓋: zi.tools

参照52:苫(トマ)とは?意味や使い方

まとめ

「蓋瑪耶國曰」は「國曰く」なのか、それとも、間に挟めるのか、判断が難しいです。

「瑪蓋し國耶曰く」と解読しました。

「瑪」を「瑪瑙」と考えて、「瑪瑙」などは隠れているので、「瑪蓋し」としました。

「耶」をどうしようかと悩んだのですが、「國耶」としました。

ただ、「耶」は「邪」からの派生とWikiにありましたが、
そもそも、「派生」にする意味があるのだろうかと思っています。

辰沄繾稱族竝爲 辰沄固朗稱民爲

辰沄繾稱族竝爲

「辰沄繾稱族竝爲」は
「辰沄繾を族(やから)と竝(ならび)稱えると爲す」と解読できそうです。

族(やから)

「辰沄繾を族(やから)と竝(ならび)稱えると爲す」と解読すると、
「族(やから)」が何を指すのか、気になります。

この文以前に、「族(やから)」と思うような場面は、
「族延萬方廟曰(族(やから)、廟まで萬方から延ばすと曰(い)う)」だけなので、
ここにある「族(やから)」の事だと思われます。

第三章の最後が「辰沄繾翅報、其の義、猶(なお)東の大國皇と言う也」なので、
「辰沄繾翅報」との関係者の可能性が高いです。

だとすると、「辰沄繾翅報」、もしくは、「一族」の誰かと並んで称されているという
解釈もできそうです。

ただ、ここには、「一族の誰なのか?」については、
記述が無いので、不明です。

辰沄繾と辰沄固

「辰沄固朗稱民爲」は、「辰沄固、朗(ほがらか)に、民を稱(たたえる)と爲す」
と解読できそうです。

「辰沄繾」と「辰沄固」は人物名だと思われます。

ですが、「辰沄繾翅報」との関係が書いていません。

最低でも同族だと思いますが、
他にも別の一族に「辰沄」という家系が存在したのでしょうか?

検索しても、全く、見つかりません。

韃珂洛尊皇

「尊皇の洛(つらなる)珂(しろめのう)の韃(革の防具)」と解読しましたが、
「韃」の意味については不明です。

「むち」だという書かれたサイトもありましたが、「むち」は「鞭」であるので、
「革」+「達」では、違うだろうと思います。

「革」には「かわ」以外に「あらたまる」、「あらためる」があります。

「達」には「たっする」以外に「とおる」、「とどく」があります。

この二つを合わせても、「改めて届ける」や「改めて通る」がありますが、
これでは具体性に欠けます。

「珂」は、「しろめのう」や、「くつわ貝やその飾り」を指すようです。

「洛」は、「つらなる」の意味があるようなので、「尊皇」が単語であるならば、
「尊皇」に「洛(つらなる)」となりそうです。

そうなると、「韃珂」が重要になってきます。

「珂」は、「尊皇」に「洛(つらなる)」「しろめのう」と解釈できます。

でもこの通りだとしたら、「尊皇」に「洛(つらなる)」「しろめのう」ではなくて、
「尊皇」の「洛(つらなる)」「しろめのう」かも知れません。

これは、「尊皇」が付けている
「腕輪」もしくは「ネックレス」の事を指しているのかも知れません。

ただ、色々と調べていくと、参照53のサイトにある「國語辭典」に意味として、
「借指马(馬を借りる)」という意味があるようで、
関係があるとすれば、「洛(つらなる)尊皇の韃(革装備)の珂(馬を借りる)」
となる可能性がありそうです。

参照53:“珂”字的解释

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