最終更新日 2025/03/05

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契丹古伝 へようこそ Welcome to Japanese History


日孫名阿珉 美辰沄繾翅報順瑳檀彌固 日祖乳之 命高天使鷄 載而降臻 是爲神祖
蓋日孫讀如戞勃 高天使鷄讀如胡馬可兮 辰沄繾翅報 其義猶言東大國皇也
解読

日孫の名は阿珉

美しい辰沄繾翅報、
檀(まゆみの木)を瑳(みがく)に順(したが)い固(備える)為に彌(あまね)く

日祖、高天使鷄の乳した之(この)命(いのち)を載せて、
而(なんじ)臻(いたる)において降りる。

是(これ)、神祖と為す

日孫を戞(ほこ)が蓋し、勃(おこ)るが如くに讀む。

天より高い鷄を使い、胡馬(胡国産の馬)から兮(鳴子板の形)の如くに讀む可(べ)き

辰沄繾翅報、其の義、猶(なお)東の大國皇と言う也

解説

03

第三章


日孫名阿珉美辰沄繾翅報順瑳檀彌固

「神領 契丹古伝 著:浜名寛祐」と参照1のサイトでは、
「阿珉美(あめみ)」、「辰沄繾翅報(しうくしふ)」、「順瑳檀彌固(すさなみこ)」と
3つに分けていますが、正しいのでしょうか?

第二章の「阿乃沄翅報」でも読みに関して検証しましたが、
そもそも、一字一音なのかも不明なので、3つに分ける事が正しいのか検証する必要があります。

参照1:契丹古伝(東族古伝) 本文 (全文)と解説

阿珉

「め」と読ませていますが、「呉音:ミン」、「漢音:ビン」以外に読みがありませんし、
万葉仮名として登場しないようなので、「め」という読みは無いです。

多分に、第二章でもそうでしたが、「日」=「古代日本」にしたいがために、
「阿」の次を「め」と読ませようとしているように感じます。

もし仮に、「あめ」となったとしても、それは、検証後に分かる事です。

最終的に「珉」=「め」となったのならば良いですが、
なぜ、その様に読むのか?の理由を書いていないのもおかしいです。

これらにより、「阿珉」には「あめ」という読みは無かったと考えられます。

意味としては、「阿(良い)」と「珉(ヒスイのように美しい石)」から、
「良い石」を身に付けていたからなのかも知れません。

まとめ

「阿珉美」と区切っていますが、「阿珉」が正解ではないか?と考えています。

「珉」=「め」ではない事もありますが、
「美辰」で「美しい辰(はまぐり)」と読める点もあります。

総括の際に、改めて考えます。

美辰沄繾翅報

美:美しい

辰:はまぐり

沄:水が巡り流れるさま

翅:つばさ、はね

報:合わさる、重なる

上記のように解釈できますが、「繾」に関しては調べてみました。

参照27のサイトにはありませんが、「てあつい」と読みがあり、
「心から慕い離れないさま」と書かれています。

「美しいはまぐりの合わさった羽が、固く閉じて開かないので、水に付けて砂出しをした。」
と解釈することが出来ます。

解読は「美しい辰(はまぐり)の翅(はね)繾(けん)に報(合わさり)沄(うん)す」

ここにある「辰沄繾翅報」は、人名の様ですが、名字などがあるかどうかは不明です。

参照27:「繾」の部首・画数・読み方・意味など

参照28:漢字・漢和辞典-OK辞典⇒⇒⇒「報」という漢字

順瑳檀彌固

順:したがう

瑳:みがく

檀:まゆみの木

彌:行き渡る

固:備える

上記のように考えると、「まゆみの木を磨くに従い、備えるために行き渡らせる」
と解釈できそうです。

解読としては、
「檀(まゆみの木)を瑳(みがく)に順(したが)い固(備える)為に彌(あまね)く」
となると考えています。

万葉仮名で「すさなみこ」と読んでいますが、「順」は「す」では無いし、
「檀」も「な」ではなく「ま」なので、本の読みのようにはなりません。

まとめ

これらにより、「阿珉美(あめみ)」、「辰沄繾翅報(しうくしふ)」、「順瑳檀彌固(すさなみこ)」
と3つに分ける事が適正ではない事が分かりました。

原文が存在しないので、考察が正しいかは不明ですが、
「神領 契丹古伝 著:浜名寛祐」の著者の解釈が間違っている可能性が高そうです。

なぜ、この様に読んだのか?などを詳しく、説明してくれれば良かったのですが、
視野狭窄になっているように見えるので、そこを改善するべきと思います。

日祖乳之命 高天使鷄載 而降臻 是爲神祖

「日祖乳之」は「日祖之(この)乳」だと思われますが、
「命高天使鷄」が難しく、「鶏は天の使い」とすると、「命高」が残ります。

そうすると、「日祖乳之」の区切りではない可能性が高そうです。

改めて、「日祖乳之命 高天使鷄載 而降臻」を調べると、
繋がった文の可能性が出て来ました。

「高天使鷄」を、一つの単語とすると、
「日祖、高天使鷄の乳した之(この)命(いのち)を載せて、
而(なんじ)臻(いたる)において降りる。」と考えられそうです。

ただ、最後の「是爲神祖(是(これ)神祖と為す)」の文ですが、
「鶏」が有精卵を産み、その対応をした事と、「神祖」がどの様に結びつくのか、
その情報が無いので、全く分かりません。

蓋日孫讀如戞勃 高天使鷄讀如胡馬可兮

蓋日孫讀如戞勃

解読は「日孫を戞(ほこ)が蓋し、勃(おこ)るが如くに讀む。」となりそうです。

「蓋」には、参照29のサイトに、「合う、合わせる」とあるので、
「戞(ほこ)を合わせる」から「戞(ほこ)が蓋し」としました。

「「戞勃」の如くに讀む」を「戞(ほこ)が勃(おこ)る」とした場合、
「日孫の指揮で戦争に勝ったから尊敬する」という解釈が出来ますが、
あまりにも情報が少ないので、真偽は不明です。

「蓋」については、前文の「是爲神祖」に繋がると考えた場合、
「是(これ)神祖を蓋(尊び)と為す」としても、意味が通じますので、
「蓋日孫讀如戞勃」ではなく、「是爲神祖蓋」の可能性も大いにあります。

参照29:漢字・漢和辞典-OK辞典⇒⇒⇒「蓋」という漢字

高天使鷄讀如胡馬可兮

「高天使鷄、胡馬可の如くに讀む」と解読できそうですが、
「胡馬可兮」の解釈が難しそうです。

「高天使鷄」の「高」は「とさかが長く高くなっている」事を指しているように思えます。

「胡」について、Wikiに下記のように書いています。

「月(=「肉」)」+音符「古」。

「ひげ」の意が後代に薄くなったため、
「ひげ」の意では「鬍」が用いられるようになった。

近年の文字の簡化傾向により、
再び、「ひげ」の意でも用いられるようになっている。

Wiki

意味については、「あごひげ」は理解できますが、
「垂れ下がったあごの肉」や「牛のあごをおおって垂れる皮」は違うように感じます。

たぶん、「ひげ」の意味が無くなった時代に考えられたのだと思われます。

参照30:胡 - ウィクショナリー日本語版

胡馬可

「胡」が「ひげ」なので、馬と合わせると「馬のひげ」となります。

しかし、「高天使鷄」についての記事なので、「とさか」を指していると考えると、
「ひげ」とは、「馬のたてがみ」と考えられます。

「可」は「良い」なので、「良い馬のたてがみ」と解釈できそうです。

「兮」について調べると、語調を整えたりする場合に使われる「置き字」で、
この漢字自体に意味が無い様です。

ただ、参照31のサイトには、字源として「鳴子板」とあり、
意味が存在するとしたら、「馬のたてがみが良く、鳴子板の様な形」となりそうです。

参照31:兮(漢字)とは? 意味や使い方

辰沄繾翅報 其義猶言東大國皇也

辰沄繾翅報

「辰沄繾翅報」は、最初の方に「美辰沄繾翅報」があり、
「美しい辰(はまぐり)の翅(はね)繾(けん)に報(合わさり)沄(うん)す」と解読しました。

今回は「美」が入っていません。

状況が異なるのでしょうか?

其義猶言東大國皇也

「其の義、猶(なお)東の大國皇と言う也」と解読しました。

ここでの問題は、「東大國皇」が何を指すのか?という事です。

「契丹國」の東には、半島も含まれているので、当時の日本を指しているとは限りません。

ですが、情報が無いので、真相は不明です。

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