最終更新日 2022/06/05

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72話 カイトパーティー編 前編

「うりぁぁぁ〜!(敵を斬る)うじゃうじゃと!きりがねぇ!」

「カイト!装備が保たん!」

「私達の武器もいつ壊れてもおかしくないわ!カイト!撤退する!?」

「ここまで来て撤退するなんて出来るわけ無いだろ!!」

メンバーは撤退やむ無しを選択するが、リーダーであるカイトは選ばない。

「じゃあ、どうすんのよ!」

そこへ、コーヤから託された装備をヴィオが届ける。

「大丈夫かい、君達?装備が壊れそうじゃないか。」

「ん?あんたは?」

「僕は、フィンテル騎士団の団長をしているヴィオだ。
もし、替えの装備が無いなら、良い物がある。どうする?」

「カイト!限界だ!」

「くっ!耐久度はあるのか?中古ですぐに壊れるのは勘弁して欲しいんだが?」

「その点は安心してくれ。新品で今までの装備とは大きく違う。
まぁ、使って見ないと分からないとは思うけどね。」

「良いだろう。あんたを信用する。」

「ありがとう。僕達は、別の場所の防衛に入る。君達に、この場所を任せても良いかい?」

「(装備が入った袋を受け取る)ああ。任せてくれ。簡単には負けないつもりだ。」

「じゃあ。頼むよ。(騎士団の方へと走って行く。)」

カイトはヴィオから受け取った魔法袋を確認した。

「これは!?優勝者の賞品だった筈。今はそんな事を考えている時ではないか。装着!」

カイトが合言葉をつぶやくと、一瞬で切り替えが完了した。

「おお!?これは!行ける!みんな!新しい装備だ!」

「おいおい。カイト。信用出来るのか?」

「何か問題があれば、俺が責任を取る!はぁぁぁっ!(敵を袈裟斬りに斬って倒す)」

「すげぇ。さっきまで、苦戦していた相手を一撃か。」

装備の力を見た4人は、次々と新しい装備を装着して行く。

「なんだ、この装備。力が湧いて来るぞ!」

「ほんとう!さっきまでの疲れが嘘のように無くなったし。」

「うん!この装備を作った人は相当、生産レベルが高い人なんだね!」

「みんな!良いか!後ろの闘技場は集まっている騎士団が対応している!
負担をかけないように、俺達はここから出来る限り、後ろには行かせない!良いな!」

「(一同)了解!」

そこへ、魔族の集団がやって来た。

「なんだ。せっかくここまで来たのに、雑魚しかいないとはな。がっかりだぜ。」

「タクア様、我々はどうしましょう?」

「お前達は、先に行き、後ろの建物を占拠して来い。俺は、5分位遊んだらすぐに行く。」

「了解しました。(闘技場に向かって行く。)」

「ほう。良いのか?そんな事を言って。俺達を雑魚だと思っていたら痛い目を見るぞ!」

「ふん。俺には、特殊能力で相手の戦闘力を判別する能力がある。

お前達は、俺を10とすると、せいぜい4と言ったところ。

どう、足掻いたところで、俺には絶対に勝てん。

どうだ?今なら、尻尾を巻いて逃げても追わんぞ?はーっはっはっ!(大笑い)」

「カイト。どうする?付け入る隙が無いぞ?」

「そんなもん、作るしかないだろ!」

「とりあえず、攻撃しないと始まらないよ。
今のままの連携を使って見てダメなら、他の作戦を考えようよ。」

「確かに、このまま、にらみ合いしていても意味が無いか。」

「うん!行こう!そして、勝とう!」

「やっと、作戦が決まったのか?どんな作戦だろうが無駄だがな。」

カイト達5人はタクアに、今までの全てをぶつけるが、なかなかダメージが入らない。

「おら。どうした?やっぱり雑魚じゃねぇか。
まぁ、少しは楽しめたし、さっさと倒して合流でもするか。」

「はぁ。はぁ。はぁ。ちっ。化け物め。全然、ダメージが入っている様には思えん。」

「カイト。このままだとジリ貧だ。なんか、良い方法は無いか?」

「こんなにも、力の差があるとはな。俺が、玉砕するから、その間にお前達は回復してくれ。
俺が死に戻りした後は、悔しいがもう少し弱い敵を相手にしよう。」

カイトが珍しく弱音を吐く。

「カイト!バカを言うな!攻撃の要が居なくてどうするんだ!」

「そうよ。死に戻りするなら、みんなでしましょう。」

「なんだ?まだ、やるつもりか?良いぜ!叩き潰してやろう!」

カイトは、ダッシュして瞬動を発動し、タクアの背後に回る。

シルフェは、タクアの体力を吸収、ライアは、覚えたての土魔法で3×2メートルの土壁を形成、
オリエは、ウイングで空に飛び、タクアの弱点を分析し魔法を発動。

ユニは、シルフェが吸収した力を、高出力砲のエネルギーとして利用し発射準備をする。

3分後、作戦は成功し、タクアに大ダメージを与えた。

「ほう!まだ、そんな力を隠していたか!ならば、俺も本気で戦ってやろう!(威圧)」

「(威圧に耐えながら)ちっ!あれでも、倒せないのかよ!」

「まずい!盾が!(ぱき・・ぱき・・ぱきん!)
うわぁぁぁぁ!(吹き飛ばされて闘技場の壁に、体を打ち付ける)がっ!」

「ライア!くそっ!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ〜!」

メンバーが威圧に耐えられなくなり、吹き飛ばされて行く。

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