「お話の最中すみません。よろしいですか?」
話しかけられたのが、ルクウェルさんだと思ったので、帰ろうとすると、
話し合いに参加してくれと頼まれて、ギルドマスターの部屋へと移動した。
最初に自己紹介をした。
「コーヤさん。初めまして、
女神アーシェシュトラ神殿フィンテル支部で司祭をしているセリナと言います。」
「初めまして。最近、冒険者になったばかりのコーヤです。よろしくお願いします。」
「さて、セリナ様。あなたがここに来るという事は、何か災いが起きそうだと?」
ルクウェルさんが、話を切り出す。
「はい。先週から街の内部に魔物の力を感じるようになったんです。
最初は驚異ではないと考えていましたが、
ここ数日で大きく変化し、最悪、街の崩壊になりそうなんです。」
「うーん、僕達騎士団は感知していないという事は、司祭様の能力そうですね。
それで、場所は分からないんですか?」
ヴィオさんは、どこだろうと考えている。
「はい。残念ながら。教会でも手分けして探しましたが、魔物を探す事は出来ませんでした。
そこで、皆さんにも協力して貰えないかと思って、こちらへ来たんです。」
僕は気になった事を聞いてみた。
「質問良いですか?このまま、力が増え続けると危険なのは分かりました。
でも、今、現在ではないですよね?」
「はい。魔物がどのような状態かは不明ですが、
危険域に達するまで1ヶ月程あるのでは?と考えています。」
「でしたら、現在、僕は冒険者ギルドの依頼と言うよりかは、
街をきれいにし隊の有志の依頼で、この街の清掃活動しています。
力が大きくなれば僕達でも感知出来ると思うので、もしかしたら、
魔物の場所を特定出来るかも知れません。なので、1週間時間を下さい。」
「確かに、場所の特定は最重要課題だ。
ギルドからも信頼出来るメンバーを集めて調査させます。」
「僕達騎士団も、調査に加わるよ。他人事ではないからね。」
「よろしくお願いします。(お辞儀)」
そう言ってセリナさんは、3人に頭を下げた。
その後、僕は、ギルドを出て昨日の続きを再開。
昼食を挟んで午後6時まで活動して、
東地区全域の清掃を完了させて、現在は収穫品の整理中だ。
昨日の分がこれ。
鉄500g、黒鉄50g、水晶の欠片5個、10本の鍵束、初級回復薬のカラ容器3個、
ルビーのイヤリング(片方)、サファイアの壊れたネックレス、小銅貨5枚、
王家の紋章があるエメラルドの指輪、ランダムBOX2個、木の欠片50個、鉄の欠片70個
で、今日の分は、
鉄200g、塵や埃から再生した小さな宝石、旧銅貨の欠片7枚、木の欠片30個、
ランダムBOX3個、捨てられた実験器具各種、使用不明な鍵8本
街の中心部に近いからか、昨日ほどには収集出来ていなかったが、
2日分の工房の不用品回収と清掃での収集を合わせると、満足出来る結果になった。
「まだ、時間もあるし、鍵でも磨いて見るか。」
実時間で30分磨くと〈研磨〉スキルを取得し、そこから、30分程で鍵の研磨は終了した。
単体の8本は、見た目普通の鍵だったけど、鍵束の10本は、物を取り付けられる箇所があった。
他のゲームだと、宝石を取り付けたりするけど、
取り付け箇所が考えていたよりも小さい為、調べる必要がありそうだ。
あとは、素材系以外の汚れている物をきれいにしてログアウトした。