8月3日(水曜日)
ログインしてすぐに、ユヅキちゃんと一緒に、買った土地に移動して活動を始めた。
「コーヤさん。何しているんですか?」
ユヅキちゃんは、僕に懐いた事もあり、一緒に行動するようになった。
「これは、街に来たばかりの頃に、
色々なきれいな場所とか記録に残したいと思って作製したドローンと言う物だよ。
他の場面で使うかも知れないから、
〈飛行〉、〈撮影〉、〈自動〉、〈認識阻害〉、〈指定〉を加えて改良しているんだ。」
以前は〈自動〉と〈撮る〉と〈浮遊〉を付与したが、消去して、上記の5つのパーツを付与。
「へぇー。素材は何ですか?」
「今回のは、清掃で見つけた水晶の欠片を合成して加工したんだ。
ただ、鑑定して分かったけど、約8時間しか撮影した映像を保存出来ないんだ。
近い内に、1日放置しても問題ない様にしたいなあと思っているんだけどね。」
録画機は完成したので、画面設定を調節する。
「犯人達が、上手い事、動いてくれると良いですね。」
「そうだね。そう言えば、家の整理は良いのかい?」
「はい。王妃様にお願いして、気持ちが落ち着いてからにして貰いましたから。
あと、あの家に隠された宝があるとして、わたし一人ではどうにもならないので、
コーヤさんにも手伝って貰いたいのです。
でも、コーヤさん忙しいし。だから、落ち着いた頃に一緒に、探してくれませんか?」
「なるほど。魔獣の封印を解いて4日目だから、あと今日を入れて7日。
その後は、落ち着くと思うし、その時に手伝うよ。」
「はい。お願いします。」
「さて、出来たから試験飛行をしよう。」
試験飛行をして、微調整を繰り返し、問題が無くなったので、運用開始。
「あとは、夕方にヴィオさんにでも、確認して貰えれば良いね。
次は、土砂崩れをどうするか。」
僕は、小山のようになっている土砂崩れを見るが、
到底手作業でなんとか出来るレベルではない。
「どうするんですか?」
ユヅキちゃんも、土砂崩れを見ながら聞いて来た。
「一応、何個かアイデアはあるけど、一番無難な吸収方式を使おうかなと。
そして、これが、土砂を吸収するアイテム。」
魔法袋に吸収させるためのアイテムを見せる。
「あれ?以外に小さいですね?」
「うん。魔法袋に吸収させるだけだからね。
問題は、大きな石とかでも入るかどうかと言う事。」
「う〜ん。どうなんでしょう?」
「だから、実験して見てダメだったら改良しよう。
えーと。この辺りにセットして稼働!」
この言葉でアイテムは動き出し、近くの土砂を吸収して行く。
「あとは、自動だから、他の事をしようか。」
「他の事ですか?」
「うん。実は、今まで入手した物の整理が出来ていなくでね。
自分が今、何を持っているのかを確認していないんだ。
せっかくだから、時間のある今のうちに、整理しようかなって。
でも、この場所だと、広さがないから、移動しながら探そう。」
物を広げても大丈夫な場所を見つけて、魔法袋から出して整理して行く。
装備品:
黒の装備一式、黒の武器10種、皮の鎧(一部損壊10、損壊無し20)、ナイフ5本、
短杖30本、 長杖4本、黒鉄製装備品10点
魔法付与装備品(皮装備一式、盾、剣、鎧、指輪、その他)計15種23点
消費アイテム:
初心者ポーション(HP、MP)各々20個、体力回復低級ポーション65本、
魔力回復低級ポーション17本、その他消費アイテム
食糧:
食用の野草、きのこ類、
状態異常回復させる野草(毒・痺れ・麻痺)各20枚、携帯食料50個、水30樽
生産素材:
鉄700グラム、黒鉄50グラム、木の欠片80個、鉄の欠片70個、屑鉄、細切れの皮、
失敗作(工房地域回収)、野犬の皮(中)2枚、塵や埃から再生した小さな宝石
宝箱:
幸運の宝箱22個、ランダムBOX37個、レイドボス有効装備品箱と消耗品箱各15個
重要なアイテム:
魔法袋(中2個、小48個)、謎のカード、魔石装着した鍵9本、聖属性の鍵、
神殿に封印されていた過去の遺産からコピーしたメモ18枚
その他:
回復薬のカラ容器3個、ルビーのイヤリング(片方)、サファイアの壊れたネックレス、
旧銅貨の欠片7枚、捨てられた実験器具各種、使用不明な鍵8本
お金:白金貨5枚、金貨2枚、大銀貨6枚、銀貨4枚、大銅貨11枚、中銅貨4枚、小銅貨5枚
※補足:
装備品の黒装備以外は、賊とソルゲンから入手した物で、宝箱も同様。
状態異常回復の野草は、ログアウト前にフィンテルの冒険者ギルドに売却予定。
「う〜ん、思っていたよりも多いなあ。」
「本当ですね。でも、良く入っていましたね。」
「ユヅキちゃんに逢う前に、色々と魔法袋を入手出来たから、そのせいだろうね。
ただ、これを袋ごとに分けて管理するのは大変だなぁ。
そう言えば、過去の遺産に確か、魔法の袋に関してあった筈(メモを確認する)」
「あ。コーヤさん。稼働させてから、結構時間経ちましたし、土砂回収の様子見て来ますね。」
時間を見ると、土砂回収装置を設置してから、1時間近く経っていた。
どうやら、魔法袋の中身を整理するのに、時間がかかっていたようだ。
「うん。気を付けてね。」
「はーーい。」
10分程で戻って来た。
「どうだった?」
「これを見て下さい。吸収がストップしていました。」
「え!?(容量を確認)あ〜〜〜。容量不足で入らなくなったんだ。」
鑑定すると吸収がストップしていると表示され、
分析スキルを使って、いつ、止まったのかを見ると30分で停止したようだ。
「じゃあ。どうしますか?」
現在の僕のデータは下にある通りです。
名前:コーヤ
種族:人族
性別:男性
体力(HP):1450
魔力(MP):1380
※魔石からの経験値:
小(五段階):小1-10、小2-50、小3-80、小4-150、小5-200
中(五段階):中1-300、中2-350、中3-500、中4-700、中5-1000
大(五段階):大1-2000、大2-2500、大3-4000、大4-7000、大5-10000
補足:敵の強さの目安として、大5はフォルセニア王国編最終エリアボスです。
スキル:
[杖 lv1]、[錬金 lv1]、[料理 lv1]、[魔法(初歩) lv4]、[索敵 lv1]、
[足捌き lv7]、[鑑定 lv5]、[罠感知 lv1]、[罠解除 lv1]、[遠見 lv1]、
[分析 Lv1]