最終更新日 2022/06/05

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121話 イベント武器合成

2月17日(月曜日)

昼休みに入り、昨日の事を話した。

「そのダンジョンは、ショートカットという事か?」

海人が少し考えながら聞いて来た。

「そうだと思う。

問題なのが、物理防御40%、魔法防御30%が常時バフとして付与している事。

クラン対抗戦のライン以上でないと、耐久力が簡単に減ってしまう。

だから、たぶんあの場所は、ノーマルダンジョンではなく、
ハードダンジョンだと思っている。」

「う〜ん、常時バフはきついよね。

わたし達なら、光矢君の装備があるから良いけど、
そういう伝手が無い人は、挑戦するのも難しそう。」

道下さんが感想を口にする。

「あ、でも、水晶君が行った場所は強い敵だったかも知れないけど、
もう少し、弱い敵のいる場所もあるんじゃないの?」

牧ノ原さんは気が付いたようだ。

「うん。僕もダンジョンの中間から出口に近いからとも思っていて、
入口付近であれば、現在の武器でも倒せるとは思う。

ただ、入口がどこにあるのか、調べていないけど。

あと、4月から、開放されるエリアがあるから、
それまでに、もう少し、底上げできないか考えってみるよ。」

午後8時

「さて、実験してみようかな。」

中庭に、230点のフィンテルの神殿地下ダンジョン産装備を出し、
ある程度、簡単に区分けをする。

「コーヤ君何するの?」

アカネさんがログインした。

「ダンジョン産の宝箱から出た装備を、実験しようと思って、
保存してあったんだけど、出来ていなかったから、今しようと思ってね。」

「なるほどね。でも、実験ってどうするの?」

「以前イベント素材を使った装備の製作は出来たから、
今回はイベント装備の合成に挑戦しようと思って。」

「え!?そんな物いつ作ったの?」

「(ウィンドラスを見せて、状況説明する)」

「なるほど。鑑定だけで1つ25万なら、クリティカルがあれば、もう少し上乗せできそうね。

第五エリアボスに通じると思う?」

「う〜ん。

第五エリアボスの強さを知らないから分からないけど、昨日のダンジョンとは違って、
新しい開放エリアに行くなら、第5エリアボスに挑まなければならない。

だから、フォルセニア王国の総決算とすれば、装備をきちんとすれば、
クリア出来るギリギリのラインだと思っている。

ウィンドラスは、戦闘を有利に出来るとは思うけど、
第五エリアボスを倒せるかと言うと、微妙な気がする。」

「確かに、間違った判断をすれば、良い装備でもクリアはでき無さそうだね。

実際に、課金組でも、第5エリアボスを突破できていないし。

話変わるけど、本当にイベント装備、合成できるの?

他のゲームで、そんな話は聞かないけど。」

「まぁ、出来ないなら出来ないで構わないんだよね。

自分の考えが正しいのかどうかを確認するだけだし。」

近くにあった、水の短剣+10と水の短剣+5を取り合成してみる。

すると、”合成出来ません”と表示された。

「うん?合成出来ません?」

「出来なかったの?」

「そうみたい。でも、合成不可能とは出ていないなぁ。

じゃぁ、違うので試してみよう。」

今度は、雷のロングソード+7と雷のロングソード+5を合成すると、
雷のロングソード+10が出来上がった。

「これって、もしかして、+10が完成形だから合成出来ないのか。

となると、+10のついた装備は売るしか無いな。」

調べてみると、230点中15点が+10だった。

「なるほど。+10以上になると切り捨てになって、
切り捨てが多くなると、合成が出来ないと出るみたいだ。」

この後、2人で試行錯誤して、色々な事が分かってきた。

・+10以降は切り捨て

・2つの装備の合計が+13以降は合成できない

・合成できるのは5回まで

・+10の合成成功率

   同名:50%

   種類が同じ:40%

   全てが異なる:10%

・短剣など種類のみ:第3エリアを想定

・独自の名がある:第三エリアボス撃破想定

・独自の名があり+10:第四エリアボス撃破想定

「(メモしながら)う〜ん、こんなところかな。」

「そうだね。今年のレイドボス戦に適用されれば、多くの人が助かりそう。」

今回合成した装備は、魔法陣を付与したり、改造は出来ないようなので、
フィンテルの冒険者ギルドや生産者ギルドで買い取ってもらった。

最終的に残ったのは60点となった。

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