最終更新日 2022/06/05

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125話 第五エリアボス撃破

4月3日(木曜日)

午前11時

「ようし!第五エリアボス撃破を頑張ろう!」

アカネは盛り上げようとするが、メンバーが盛り上がらない。

「アカネ。本当に大丈夫なの?」

ミリスが心配そうに聞く。

「カイトさん達でさえ、ダメだったんでしょ?」

「みんなの心配も分かるけど、挑戦しないと、次の扉は開かないよ?

それに、コーヤ君から、イベント素材で作った装備を借りたし、
他にも、〈防壁〉・〈ハイヒール〉など6枚の魔法カード、
深層心理を書き出す本、第四エリアボス撃破した銃を持って来たから、
カイト君達よりは、削れると思うよ。」

「まぁ。そうね。

そこまで、手を尽くしてダメなら、何かが足りないのだろうし。

今日はがんばりましょう。」

ハヅキの一言で、コノミ、シェーラ、ミリスの3人も同意し、戦闘準備に入る。

「勝つよ!!」

「(メンバー全員)おーーー!!!!」

最終形態直前までは、アイテムを上手く使い、
被ダメージと魔力の消費を抑える事に成功していた。

「シェーラ。深層心理読めそう?」

「そうね。言葉じゃなくて、暗号みたいね。

でも、パターンがありそうだし、大丈夫そう。」

「じゃぁ。シェーラは、異変があったら教えて。」

「了解。」

最終形態になった第五エリアボスの体力を、慎重に削って行き、
30分程で、残り体力が10%を切った。

「シェーラどう?」

「これは・・・。。

どうやら、物理攻撃9割減、魔法攻撃5割減のバフが付いているみたい。

カイトさん達が、ダメージが入らなくなったのは、この為ね。」

シェーラの報告は、衝撃的なものだった。

「なるほどね。やっぱり、魔法攻撃主体で、最後に銃で終わらせよう。」

アカネ達は、予め第五エリアボスの体力が10%切ると、
ダメージ量が減る事を知っていた為に、
魔力回復ポーション中級・高級を多めに用意していた。

その事もあり、常時魔力9割を維持して、体力を削って行った。

「アカネ!そろそろ、残り1%よ!ここまで減らせば、あの銃も通じるんじゃない!?」

「そうね。コノミ!フォローをお願い!」

「了解!」

アカネに攻撃が集中しない様に、コノミが攻撃を受けている間に、
第五エリアボスに迫ったアカネは、
至近距離から溜め込んていた魔力を解き放つ。

「行っけぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!」

高圧縮された魔力の弾丸は、第五エリアボスの心臓に命中し、
抗う事が出来ず、後ろにあった崖の壁へと衝突し、めり込んでしまう。

そうして、数秒後、アナウンスされる。

≪第五エリアボス撃破おめでとうございます。

初回撃破ボーナス・最速ボーナスとして、
ランダムBOX6個を全員にプレゼントします。≫

「やったぁぁぁぁーーーーー!!!!」

メンバー全員でハイタッチして、勝利を祝う。

「ギリギリだったんじゃない?

前回は、顔を粉砕したのに、今回は原型留めているし。」

ミリスが感想を言う。

「それはね。最後の最後で、魔法攻撃9割減のバフが付いたから。」

「え。固定じゃないの?」

シェーラの言葉に、みんなびっくりする。

「どうやら、違うみたい。一定のダメージが入ったら、ランダムで決まる様ね。

今回は、上手く行ったけど、運が悪いと9割減ばっかりの場合もあるかもね。」

「なるほど。勝った事だし、拠点に帰ろう。」

こうして、アカネ達は拠点へと凱旋した。

ちなみに、カイト達知り合いの面々は、4月中に第五エリアボスを撃破する事に成功した。

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