最終更新日 2022/06/05

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Infinite Alternative World(インフィニティ・オルタナティブ・ワールド)
〜探索は食から(仮)〜


8話 拠点作り

4月12日(日曜日)

午前10時

今日は、色々な実験をする為にも、そろそろ、拠点が欲しくなって来たので、
フィンテルの冒険者ギルド支部で聞くと、
北地区に不動産を扱う部署があると言うので来てみた。

からんころん

「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」

案内された席へ座る。

「どの様な物件をお探しでしょうか?」

「主に生産系の実験や、魔法の取得目的で、
周りの人に迷惑がかからない場所を探しているんですが。」

「なるほど。今、調べますので、少々お待ち下さい。」

10分後

「お待たせしました。残念ながら、お客様のご要望に合う物件がありませんでした。

ただ、30年程前には、フィンテルの北西にある小高い丘には、お客様のご要望に合う、
物件があった様ですが、買い手がつかず、いつまでも管理が出来ないとの事で、
取り壊しになった様です。」

「そうなんですね。その場所にあった物件って、どんな物だったんですか?」

受付の女性が、資料を見ながら話してくれる。

「この資料によれば、 この物件は元々、自給自足を目的に作られたようで、
畑が5面があったり、西館には錬金部屋など生産系の部屋、
半壊した東館には鍛冶の設備があったりします。

本館ですが、部屋数は20部屋で二階に10部屋あり使用人の部屋だったようです。

一階には来客用に4部屋、
主の部屋、風呂(男女別)、トイレ、倉庫、食堂があった様ですね。」

「それは、僕にとっては、すごく、欲しい物件でしたね。
ちなみに、取り壊しをした場所に家を建築しても良いのですか?」

「はい。フィンテルの土地ではありませんし、自衛する事が出来れば、
どの様な、建物を作っても問題ありません。」

「あと、もう一つ。その跡地の下には、まだ、当時の品が残っていると思いますか?」

「そうですね。この資料には、取り壊し後の情報が、書かれていないので分かりませんが、
過去に、建築した人物がいないので、まだ、残されている可能性は高いと思います。」

「そうですか。ありがとうございます。掘ってみて確かめてみます。」

有意義な話が聞けたので、その場から小高い丘に移動した。

「うん。拠点作るならここだよね。景色も良いし。」

さくさくと掘り進めて、30cmくらいから、
30年前に取り壊しした建物関連の品が出て来た。

その後、1mまで掘り進めると、建物の基礎部分が顔を出した。

確かに、取り壊しをしたけど、基礎部分は壊さずに埋めたようだ。

「それじゃぁ。石壁で基礎の周りを囲むか。」

最初、岩塩抽出済みの岩を使って、壁を作っていたが、思いの外、
建物跡地が大きく、足りなくなったので、地下に眠っていると思われる石を使うべく、
地面に手をあてて、石を回収した。

ところが、品質を確認する為に、鑑定を使うと、宝石ありと表示された。

そこで、作業を中断し、宝石を取り出す事にした。

「むー。この原石は元々、この地にあったのかな。
とすれば、まだまだ眠っている可能性がありそうだけど。」

研磨を取得し、原石を小一時間研磨して、小5:36個、小3:73個を手に入れた。

現在、ボアの収益金があり、お金に困っていないので、魔法袋に収納し、
石壁作りを再開し、30分程で基礎を囲む石壁が完成した。

ちなみに、二階建て+屋根裏を想定している。

「さて次は、屋根か。これは木材だな。」

フィンテルの木材屋に行き、屋根の材料に合う種類を見積もってもらった。

その時に、屋根の作り方もレクチャーシて貰えて、大いに助かった。

ちなみに、値段は余分に200個の木材を買ったので、金貨5枚かかった。

午後5時

昼食休憩をはさみ、黙々と作業をして、
午後5時に外観部分は、完全ではないけど、一通りの作業を終える事が出来た。

「ふうう。なんとか、外観はなんとかなったか。
明日以降は、残りの細かな部分をしたら、後は家の中だから、ゆっくりと作って行くか。」

残った時間で、ダンジョンで見つけた本を見ていたら、
セキュリティ関連のアイテムや魔法があったので、試行錯誤しながら設置した。

設置終了すると、時間が来たので、宿屋に戻りログアウトした。

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