最終更新日 2022/06/05

※Social Postage Stamps

    ライトノベル へようこそ Welcome to novel

Infinite Alternative World(インフィニティ・オルタナティブ・ワールド)
〜探索は食から(仮)〜


4話 初戦闘

4月9日(木曜日)

午後8時

昨日で、魚の調理は終わったので、今度は、ボアと言う魔物肉を調理すべく、
冒険者ギルドに入り、ボアの生息地を聞くと、
フィンテルの南の森に、生息地があると教えて貰ったので移動した。

「へぇー。太陽の光が届いているし、散策するにはちょうど良さそう。」

そんな事を考えながら、目的地に到着した。

「う〜ん。普通に見つかると言っていたんだけど、全然、周りにいない。」

そう。

冒険者ギルドでは、目的地に行けば、探さなくても良い程いると説明を受けたのだ。

「もしかして、誰かが狩った後だろうか。」

目的地付近になにか無いかと、一周していると、崩れた洞窟を発見した。

「おー。奥が全然見えない。」

魔法(初歩)には、ライトもあり、周りをライトで明るく照らし調べる。

洞窟を調べると、手掘りした跡があり、奥まで続いていたが、
奥には下に続く階段があった。

それと、下には、魔物の気配があった。

「もしかして、魔力溜まり?」

慎重に階段を降りて行くと、5体のゴブリンが攻撃して来た。

僕は、特典の黒装備を装備し、足技を交えて、
5体のゴブリンを倒す事に成功した。

「ふうう。速さが無かったから、大丈夫だったけど、瞬動を覚えた方が良いかも。」

そして、解体しようとゴブリンに近付くと、素材(ゴブリンの血)を残して消えていた。

「え!?消えた?そう言えば、ネットで情報収集していたら、通常消えないが、
ダンジョンだと養分になるから消えるとあったっけ。という事は、ここはダンジョン?」

地下5階

1階でゴブリンが5体いたが、2〜4階にはいなかった。

鑑定を使いながら、使える物が無いかと、マッピングスキルで調べたけど、
めぼしい成果は無かった。

行き止まりの数カ所に、錆びたツルハシがあったくらい。

そうして、5階まで降りて来た。

「この階も、今のところ、魔物の気配は感じない。でも、何階まであるのかな。」

ゲームの様に、5階ごとにボス部屋があるのかと思ったけど、
実際には存在していなく、10畳程の広さがある部屋があるだけだった。

「錆びたツルハシがあったし、坑道だったとすると、鉱夫の休憩所かな?」

地下5階で、空気にもあまり触れない場所だからか、
朽ちた机やイスがあり、錆びたツルハシが数点残っていた。

「これは?」

朽ちた棚を退けてみると、1つの袋を発見し、鑑定を使うと、「魔法袋(中+拡張3)」と出た。

「拡張3という事は、通常の中サイズよりも、少し多く入ると言う事か。
鍵はかかっていないか。中に何があるのか。」

中を見ると、通常と拡張3に分かれていて、拡張3には書類のみ。

通常の方には、ポーション小が100個、中が50個、ツルハシ5個、
革の手袋8個、タオル代わりと思われる布100枚、水50樽、
簡易食料100食分、魔法袋(中、状態保存付与)100枚、旧通貨が入っていた。

旧通貨は、ルビー硬貨や琥珀硬貨などが10種類、5000以上あった。

ちなみに、全て未使用だった。

他に、調べれる場所を調べても、使える物が無く、先に進む。

地下15階

ざしゅっ

「ふう。これで終わりか。でも、10階以降は魔物が増えているな。」

地下9階までは、魔物がいても、数体だったので、心配が無かったが、
地下10階に入ると、1つの階で20体前後の魔物がいた。

ただ、枝道などが多くあり、全員を相手にしないので、少しは余裕がある。

「う〜ん。この感じだと、地下20階はありそうだし、大きな力も感じるな。」

地下13階から、大きな力を感知出来ていて、どんどんと近づいているように感じる。

最下層 地下20階

「どうやら、次の階段も無いし、地下20階が最下層か。」

マッピングする為に、一周したが、まだまだ、鉄だけでなく、
銅や鉛などの鉱石を採掘する事が出来そうだったが、なぜか、魔物が一体もいなかった。

大きな力を直に感じるので、集結している可能性が高そう。

「ここから、大きな力を感じるけど、すごい音がするな。」

戸を開けると、100畳以上もありそうな空間に、ボアが身動きできない程の数が、
おしくら饅頭の様になっていた。

何体いるのか、数えてみたが、壁まで100m以上もありそうで断念した。

ちなみに、100体以上は決定的。

「う〜ん。この状況の原因は分からないけど、全部倒すのは骨が折れそうだ。」

色々と考えた結果、戸とボアとの間に、1体分の隙間があるので、
それを利用して、1体ずつ倒して、魔法袋に収納する事にした。

午後9時半

「はぁ!(ざしゅっ)」

最後の1体が速さがあり、苦労したが、なんとか倒す事が出来た。

ところが、一番奥に行くと、なぜか、ビッグボアが出現していた。

「ビッグボアかぁ。さっきはいなかったと思うんだけど。

まさか、魂が1つに固まってって事だろうか。

まぁ、でも、ここを乗り切れば、色々と確認できる。」

その後、苦労するかと思われたが、大きさが通常のボアの5倍、
速さなどの特化なし、強さが2倍だったが、大きいので標的に出来て、20分程で倒せた。

「はぁ。やっと、終わった。結局、魔法袋(中)使い切ったかぁ。さて、調べるか。」

調べると、1000畳あって、予測の10倍があった。

ただ、魔力溜まりも無く、なぜ、ボアが異常繁殖したのかは、分からなかった。

角に瓦礫置き場と思われる場所があり、実際に鑑定してみると、
どうも、そうではなく、魔物が溜め込んだ物らしい事が分かった。

装備品だけでなく、商人袋だったり、魔物の襲撃で被害に遭った人達の物らしい。

とりあえず、小分けにして魔法袋(中)に収納していると、一番下から魔法袋が出て来た。

中を確認しようと開けようとしても開かず、鍵がかかっているようだったので、
後で確認する様にして、時間も遅いので、宿屋に帰ってログアウトした。

ゴブリンの血3個(100ml、中和剤の素材、レア度5)、
魔石(小2:162個、小3:25個、中2:12個、中4:7個、大1:5個)、
ボア測定不能、ビッグボア、地下5階で入手した魔法袋(中)+拡張3

今日の収穫は、上記の通り。

ログアウトする前に、ダンジョンで得た魔石の内、
小2:162個、小3:25個、中2:12個を使って、体力・魔力を上げる事にした。

体力100→7100、魔力80→7380へ更新。

ちなみに、魔石から取れる経験値の基準は以下の通り。

魔石からの経験値:

  小(五段階):小1-10、小2-50、小3-80、小4-150、小5-200

  中(五段階):中1-300、中2-350、中3-500、中4-700、中5-1000

  大(五段階):大1-2000、大2-2500、大3-4000、大4-7000、大5-10000

  補足:敵の強さの目安として、大5はフォルセニア王国編最終エリアボスです。

Copyright © 水晶光矢 All Rights Reserved.