最終更新日 2022/06/05

※Social Postage Stamps

    ライトノベル へようこそ Welcome to novel


54話 フィンテル防衛戦・中編

午後12時半

イベント開始して、早くも2時間半が経過しようとなった時、
コーヤ達は〈やっと〉目を覚ました。

ドーン、ドーン、ドーン

ドガーン

「うーん、うるさいなぁ。ふぁぁ。
時間は午後十二時半かぁ。あれ?なんか忘れている様な・・・」

ドーン、ドガーン、ドーン

「・・・(ぽん)、あー、イベントだっけ。」

「あ。コーヤさん!大変です!フィンテル見て来たら、国王様達が魔族に囲まれて!」

「それは、ちょっと、まずいねえ。準備は良い?」

「はい!準備出来ています!」

バババババ、ドガーン

「時間もないし、フィンテルの壁の上に瞬動で飛ぶからつかまっていてね。瞬動!」

僕は今、 瞬動を使って空を移動している。

魔法陣のパーツの中に、
空中で3秒足場を維持出来るのがあり、足防具に付与したのだ。

それを踏み台にしてフィンテルの外壁に到着。

「(…すた)よし、外壁に到着っと。
じゃあ、ユヅキちゃんは、例のアイテムで、味方の回復お願い。
僕は、奥の国王様のところまで一気に行くから。
それと、作戦通りソアリスさんのフォローもよろしく。」

「はい!分かりました!コーヤさんも気をつけて(外壁から活動を開始する。)」

地上から、怒号が飛び交う。

「オラー!あと30分だ!踏ん張れ!」

「魔将軍が国王のいる後方に向かったぞ!」

「国王を守れ!なんとしてでも守り抜け!」

ミュウとシエルSIDE:

ミュウ達のパーティーは苦戦していた。

「たぁぁぁぁー!(魔物を倒す)」

「魔物をまだ、駆逐出来ないの!?」

「前線が崩壊寸前だから、応援は当てには出来ない。」

「これじゃぁ。ジリ貧だよ。どうする?一旦下がる?」

「そんな余裕を、相手は与えてくれ無さそうよ。回復薬は、どれくらいある?」

「あと、体力回復が2本。」

「わたしも〜!」

「私も、体力1に魔力が1しかないわ。」

「じゃあ。わたしが殿するから、体勢を立て直そうよ!」

「くっ!そうね。ミュウ。よろしく!」

みんなが下がる為の時間稼ぎをする。

5分後

「たぁぁぁぁ!くっ!腕が上がんなくなって来ちゃった。まずいな。はぁ。はぁ。はぁ。」

「ミュウ!左!」

「(脇腹に魔物の攻撃がきれいに入り、後ろの木に衝突)がはっ!ぐっ!」

「ミュウ!」

「ごめん。体が重くなって来ちゃって。
この傷じゃあ回復するだけ無駄だから、死に戻りするね。ぐっ。」

「何、言っているのよ!そう簡単には見捨てるわけ無いでしょう!」

「カスミ!まずい!避けて!」

「え!?」

カスミが振り向いた時には、魔物がすぐ目の前まで迫って来ていた。

「(くっ!まずいわ!でも、避けられない。)」

そんな時に、1人の人間が魔物との間に入り、魔物を倒す。

「味方の識別完了!発動!」

アイテムが発動し、プレイヤー全員と味方のNPCに癒やしの光が降り注ぐ。

皆、不思議な力にびっくりするが、すぐに立て直し、魔物を迎撃して行く。

「え!?なにこれ!傷口が消えて行く!でも、これなら、まだ、出来る!」

「みんな。ここで負けてはいられない。絶対にこの戦いに勝つ!」

「(メンバー全員)おーーー!」

戦局は、プレイヤーにとって不利だったが、コーヤが作った一度限りの使い捨てアイテム
〈癒やしの雨〉によって、多くのプレイヤーは息を吹き返し、戦局が変化する事になった。

Copyright © 水晶光矢 All Rights Reserved.