最終更新日 2022/06/05

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48話 魔法陣付与武器のテスト

9月4日(日曜日)

今日は午前10時から、魔法陣抜きで、試作品を作り、神殿のダンジョンでテストをしていた。

「はっ!(魔物の首が飛ぶ)」

「ユヅキちゃん、今回のはどう?」

「今まで、魔力込めないで作った剣で一番攻撃力(6000)があるんですが、
一番弱い1階の敵でさえ、剣の力ではなく、ゴリ押ししている様に思います。」

「う〜ん。同じ感想かぁ。なぜ、今まで、発展がなく、探索も進んでいないのか。
大体、分かったね。」

「はい。これであれば、
確かに魔獣ケルベロスに大ダメージが入るようにはとてもでは・・・。」

「だよね。じゃぁ。次に、魔法陣を付与して作った剣のテストをしよう。」

魔法陣なしで、攻撃力(魔力込め)13000以上、ダンジョン産8500、
ところが、魔法陣ありだと、攻撃力が3倍に上がり、39000まで上昇する。

51階に降りて来た。

まずは、僕がテストしてみる。

「はっ!」

体力が6000のビッグボアの首に、一撃を当てると、
紙でも切るような感触で、軽く首が落ちた。

次に、ユヅキちゃんにも使って貰ったけど、同じ様な感じだった。

「やはり、すごいですね。
ある程度試して知っていましたが、ここまで苦も無く倒せるのですから。」

「うん。魔法陣が廃れる前は、これが当然だったんだろうね。

ただ、魔法陣の凄さを知っている人が、どんどんと減っていき、
大地震で付与された魔法陣が機能しなくなると、不便もあったかも知れないけど、
復興で頭が一杯で、結局、復興が完了した時には、魔法陣は忘れられてしまったのかもね。」

「そのようですね。でも、雑貨屋の店主のおばあさんの様に、
保存してくれていたから、わたし達が助かった。感謝しかありませんね。」

「本当だよ。次に、変形機能を試してみよう。」

魔法袋から、変形武器を取り出し、ユヅキちゃんに渡す。

今回の変形は、「赤龍装備」と同じ、”槍”・”弓”・”砲”の構成にしてある。

そして、魔力込めて、なおかつ、魔法陣を付与しているので、
1つの形態の攻撃力は39000を出せる。

「じゃあ。ユヅキちゃん。今の剣の状態から1段階変形して貰える?」

「はい!(”魔力を凝縮して注入した魔石”に魔力を流し)変形発動!」

魔法陣を発動させると、数秒後には、剣の状態から槍の形態に変形していた。

「おー!コーヤさん!すごいですね!」

「次に、同じく、第2、第3の変形を試して貰える?」

「はい!」

第2変形は、槍から弓へ、第3変形は、弓から砲へ変形した。

「とりあえず、変形自体は問題無さそうだね。」

「そうですね。あとは、武器としての攻撃力ですかね?」

「うん。細かい微調整は必要だけど、武器個体の攻撃力をどうするかが課題だ。
今回は試作だから、適当に作ったけど、完成品ではそうも行かないし。」

その後は、昼まで、魔物を狩ってデータを取ったり、他の試作品をテストする。

その結果、基本は剣・槍・弓となり、銃は単体での変形ではなく、
高出力砲に使う方が有効利用出来ると、話はまとまった。

拠点

「う〜ん(伸びをする)ユヅキちゃんお疲れ様。今回の実験は終了にしよう。」

「はい。お疲れ様でした。」

ピンポーン。

「あれ?誰でしょうか?わたしが見て来ますね?」

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