最終更新日 2022/06/05

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42話 生産開始

8月25日(木曜日)

昨日は、セレサさん達の移住や肥料関連等で時間が無くなり、
拠点再生後の設備点検が今日になった。

朝、ログインして、午前中は設備点検に時間を使った。

「ふぅ。部屋数が多かったから、時間がかかったけど、全て問題が無くて良かった。」

「本当ですね。まず、何から始めましょうか?」

「う〜ん。鍛冶で金属を全てインゴットしよう。インゴットにしておけば後々楽だし。」

そうして、午後からは、鍛冶場で合成金属塊を溶かして、
板状のインゴットにして、統一にする。

・鉄約50kg →5kgインゴット×10個

・屑鉄50kg →5kgインゴット×5個

・黒鉄約20kg→5kgインゴット×4個

・鍛冶素材(鉄・黒鉄)インゴット各10kg×500個

「インゴット化が終わりましたけど、何から作りますか?」

「そうだな。素人だから、普通の剣を作れるようになってからアレンジしよう。」

その後、ログアウトの時間ギリギリまで、作り続けた。

「ふう。なんとか形にはなったかなぁ。」

「はい。だいぶ慣れて来ました。」

26日と27日の2日は、鍛冶の鍛錬に当てた。

8月28日(日曜日)

「う〜ん。なかなか、耐久度も攻撃力も上がらない。」

「色々と試しましたが、ダメでしたね。素材が必要なんでしょうか?」

25日は、基礎を行い、26日は、基礎から応用に移行、
27日は、現実世界や、オリジナルの打ち方を試行錯誤した。

その結果、最大攻撃力は5000、最大耐久度は10000だった。

ちなみに、ダンジョン産は、攻撃力が8500、耐久度が15000だ。(平均値)

「例えば竜骨の様に、力を溜め込んだ物を、
粉末状にして、鉄に混ぜる方法が、ありそうだけど、試せる品が無いなぁ。」

「そうですよね。その様な品は、前線で無いと手に入らないと思いますし。」

「良し!じゃぁ、自作出来ないか、実験しよう。」

「自作ですか?」

「そう。思い付いたんだけど、魔石に魔力を流せば、出来るんじゃないかってね。」

「なるほど!」

実験を開始した。

まず、試しに小5の魔石に魔法(初歩) の風魔法を使って、魔力を注入。

小さいので、10分程で満杯となり、粉末状にする。

最初、魔力が霧散するかもと思っていたけど、そうはならなかった。

「うん。ここまでは順調。あとは、どの様な結果になるか。」

結果を話すと、攻撃力と耐久度に小5で+500の効果があった。

「魔力が含んだ物があると違うんですね。
でも、鉄に直接、魔力を流したらどうなるんでしょう?」

ユヅキちゃんの疑問は、納得出来たので、試してみた。

そうすると、段違いな結果が出た。

現在:最大攻撃力5000、最大耐久度10000

ダンジョン産:攻撃力8500、耐久度15000(平均値)

コーヤ:攻撃力13000、耐久度20000

ユヅキ:攻撃力12000、耐久度17000

「これは・・・。すごいですね!」

「うん。ここまで、違うとは思わなかったよ。
あとは、アイディアを出し合って、装備品を色々と作っていこうか。」

「はい!」

こうして、僕達はダンジョン産以上の力を出す方法を見つけた。

後は、精度を上げて、数値を上げる事に専念する事になった。

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