8月25日(木曜日)
昨日は、セレサさん達の移住や肥料関連等で時間が無くなり、
拠点再生後の設備点検が今日になった。
朝、ログインして、午前中は設備点検に時間を使った。
「ふぅ。部屋数が多かったから、時間がかかったけど、全て問題が無くて良かった。」
「本当ですね。まず、何から始めましょうか?」
「う〜ん。鍛冶で金属を全てインゴットしよう。インゴットにしておけば後々楽だし。」
そうして、午後からは、鍛冶場で合成金属塊を溶かして、
板状のインゴットにして、統一にする。
・鉄約50kg →5kgインゴット×10個
・屑鉄50kg →5kgインゴット×5個
・黒鉄約20kg→5kgインゴット×4個
・鍛冶素材(鉄・黒鉄)インゴット各10kg×500個
「インゴット化が終わりましたけど、何から作りますか?」
「そうだな。素人だから、普通の剣を作れるようになってからアレンジしよう。」
その後、ログアウトの時間ギリギリまで、作り続けた。
「ふう。なんとか形にはなったかなぁ。」
「はい。だいぶ慣れて来ました。」
26日と27日の2日は、鍛冶の鍛錬に当てた。
8月28日(日曜日)
「う〜ん。なかなか、耐久度も攻撃力も上がらない。」
「色々と試しましたが、ダメでしたね。素材が必要なんでしょうか?」
25日は、基礎を行い、26日は、基礎から応用に移行、
27日は、現実世界や、オリジナルの打ち方を試行錯誤した。
その結果、最大攻撃力は5000、最大耐久度は10000だった。
ちなみに、ダンジョン産は、攻撃力が8500、耐久度が15000だ。(平均値)
「例えば竜骨の様に、力を溜め込んだ物を、
粉末状にして、鉄に混ぜる方法が、ありそうだけど、試せる品が無いなぁ。」
「そうですよね。その様な品は、前線で無いと手に入らないと思いますし。」
「良し!じゃぁ、自作出来ないか、実験しよう。」
「自作ですか?」
「そう。思い付いたんだけど、魔石に魔力を流せば、出来るんじゃないかってね。」
「なるほど!」
実験を開始した。
まず、試しに小5の魔石に魔法(初歩) の風魔法を使って、魔力を注入。
小さいので、10分程で満杯となり、粉末状にする。
最初、魔力が霧散するかもと思っていたけど、そうはならなかった。
「うん。ここまでは順調。あとは、どの様な結果になるか。」
結果を話すと、攻撃力と耐久度に小5で+500の効果があった。
「魔力が含んだ物があると違うんですね。
でも、鉄に直接、魔力を流したらどうなるんでしょう?」
ユヅキちゃんの疑問は、納得出来たので、試してみた。
そうすると、段違いな結果が出た。
現在:最大攻撃力5000、最大耐久度10000
ダンジョン産:攻撃力8500、耐久度15000(平均値)
コーヤ:攻撃力13000、耐久度20000
ユヅキ:攻撃力12000、耐久度17000
「これは・・・。すごいですね!」
「うん。ここまで、違うとは思わなかったよ。
あとは、アイディアを出し合って、装備品を色々と作っていこうか。」
「はい!」
こうして、僕達はダンジョン産以上の力を出す方法を見つけた。
後は、精度を上げて、数値を上げる事に専念する事になった。