最終更新日 2022/06/05

※Social Postage Stamps

    ライトノベル へようこそ Welcome to novel


43話 赤龍装備

8月29日(月曜日)

夏休みも今日を含めて、3日となったが、
宿題は、前半に全て済ませているので、問題は無い。

装備品の能力向上は、昨日、目処がたった。

そこで、今日は気になっていた「錆びた赤龍装備」の手入れをする事にした。

ちなみに、ユヅキちゃんは鍛冶場で、僕と同程度の数値を出す為に頑張っている。

「良し、赤龍装備の錆を落とすか。」

〈研磨〉技術のレベルが、先程、10になった事で、スムーズに進み、
午前10時頃〜午後1時の3時間で終了した。

昼食中

「コーヤさん。この装備、錆を落としただけで、大丈夫なんでしょうか?」

「う〜ん。どうだろう。拠点も豪華だから、この装備にも隠された能力があるんだと思うけど。
実際に試してみないと分からないね。」

昼食を終えて、装備を一通り試してみた。

「なかなか良いね。特に、防具は自動調整してくれるから、楽だし。」

「そういえば、ダンジョン産も自動調整付いていましたけど、
防具屋の品には付いていませんよね?何ででしょう?」

「〈付与〉技術のレベルが高くないとダメだからじゃないかなぁ。
ほら、人それぞれ体型が違うしね。」

「なるほど。確かにそうですね。あと、先程、剣を持った時に思ったんですが、
柄にある3つの穴は何を付けるんでしょうか?」

「あれは、魔石だと思うね。魔石には魔力を蓄える能力があるから、
隠された能力を使う時の、動力源だったんだと思う。」

その後、色々と当てはめて見ると、中2が適していたので、3つの穴に嵌めた。

嵌めただけでは、反応しなかったので、魔法(初歩) で昨日と同じく、
風魔法を注入するが、弾かれる。

「え!?弾かれた?もしかして、注入する属性が決まっているのか?」

「属性が決まっているという事は、相当、高度な作品なんですね。」

弾かれたので、他の属性を注入した。

その結果、三角形に配置されていて、頂点の属性が火属性、
左下が風属性、右下が光属性だった。

「今度こそ、起動実験だ。最初は、火属性から。」

どの様に起動させるのか不明だったので、
火属性の魔法を注入しようと魔石に触ると、突然、変形を始めた。

「え!?変形?」

「すごい!変形武器なんて始めて見ました!」

「僕もだよ。しかし、突然、”槍”形態になるなんて。
という事は、あと、2回も変形するのか?」

「試して見ましょう!」

今度は、ユヅキちゃんが風の魔石を触ると、”槍”形態から、”弓”形態に変形した。

「おおぉぉぉぉ!すごいですね!今度は弓みたいです!」

「最後は光属性だけど、何に変形するのか。」

最後に光の魔石に触ると、”砲”形態に変形した。

「コーヤさん。これは、何ですか?」

「これは、”砲”だね。大砲が有名だけど、筒の場所に力を溜め込み、
範囲にいる敵に大ダメージを与える武器だよ。」

「なるほど。この変形機能をなんとか、自作できないですかね?
出来れば、戦闘力を大幅に上げる事が出来そうです。」

「僕もそう思うけど、鑑定と分析使うと、
どうやら、現時点では開放されていない技術の様だね。」

「そうですか。それは残念です。」

この変形武器が、主流になれば、魔物の氾濫があっても、
無条件で放棄せずに戦えるだろうと思う。

技術が開放されれば、是非とも、色々と作ってみたい。

Copyright © 水晶光矢 All Rights Reserved.