最終更新日 2022/06/05

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29話 魔獣討伐完了

8月10日(水曜日)

そして、最終日を迎えた。

現在は、夜7時。討伐はされていないが、僕達は神殿に集まって来ていた。

「それにしても、最初、魔獣が封印されていると聞いて、すごくびっくりしましたけど、
なんとか、今日中に魔獣討伐の目処が立って良かったです。」

セリナさんは、心底ホッとしたような顔をした。

「本当だね。
ルクウェルもコーヤ君に緊急依頼を出さずに済んで良かったと思っているよ。」

「ははは(苦笑)やっぱり、そのつもりだったんですね。」

「だって、当てに出来る人もいないしね。
期間中、色々と問題解決出来たし、コーヤ君様々だね。」

ヴィオさんは、全てが終わったとばかりに、期間中の事を思い出しながら話す。

「そうですね。私達の神殿に、
あのような重要な品が隠されているなど夢にも思っていませんでしたし。」

セリナさんは、その時を思い出しているようだ。

「ああ。壁が崩れて扉が見えた時は、びっくりでしたよ。」

「わたしは、コーヤさんに発見して貰い、親の仇も取って貰いました。」

みんな、まったりムードの中に
ルクウェルさんが重苦しい雰囲気をまとって、神殿にやって来た。

「なんだ?もう、終わった気になっているのか?」

「うん?や〜。ルクウェル。仕事は良いのかい?」

「これも仕事だ。もしかすると、緊急事態になるかも知れない。
コーヤ。もう少ししたら、一緒に最深部に来てくれ。」

「分かりました。僕も、3つの首を倒して終わりではないと思うので。」

ダンジョン最深部

最短ルートで、最深部にまでやって来た。

「お〜。良い感じだ。あと、4時間あるからなんとかなりそうだ。」

ルクウェルさんが、ケルベロスを鑑定して感想を口にした。

「とは言え、胴体が何もしていないのが不気味ですが。」

話をしていると、最後の首が切り落とされ、皆で歓喜を上げている。

「コーヤさん。胴体を見て下さい。」

ユヅキちゃんに言われて、胴体を見ると、収縮を始めていた。

「これは、何かありますね。」

ルクウェルさんは、喜んでいる冒険者へ注意を促す。

「まだだ!!敵を良く見ろ!まだ、倒していないぞ!」

話をしている最中も、どんどん収縮し、
今まで戦っていたケルベロスの半分ほどの大きさで再生された。

「なるほど。首を落とされても行動しなかったのは、このためか。」

そこは、さすがの冒険者で、少々動揺している人がいるが、すぐに立ち直り攻撃を仕掛ける。

「さて。間に合わなければ、コーヤ、俺達も行くぞ。」

「ええ。分かっています。」

しかし、2時間程で再生したケルベロスを倒し、杞憂に終わる。

《魔獣ケルベロス撃破おめでとうございます。

これにて、レイドイベントを終了となります。

たくさんのご参加、ありがとうございました。

ポイントは、現在、集計中の為、もう少々お待ち下さい。

なお、宝箱は全てランダムBOXになり、個数も減らせて頂きますが、
ダンジョンはこのまま、開放しますので、どうぞ、お使い下さい。

ボスに関しては、自己申告制に変更します。よろしくお願い致します。》

これにて、イベントレイドボス討伐を無事クリアする事が出来た。

ちなみに、僕は約30万ポイント、ユヅキちゃんは約20万ポイントだった。

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