最終更新日 2022/06/05

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26話 創作魔法

「さて、これから、どうしようかなぁ。土砂回収率は3割弱。

ユヅキちゃんもダンジョン産装備品で武装出来たし、魔石で成長出来た。
あ〜、そう言えば、創った魔法の実戦での検証してなかったな。」

「そうですね。確か、3分から5分しか持続しないんですよね?」

「魔石で魔力上げたんだけど。何が悪いのか?」

僕達2人は、5日目から6日目の昨日まで、スキルの検証と魔法の創作と実験を主にしていた。

空いた時間に、神殿のダンジョンに潜り、宝箱と魔石の回収に励んだ。

空間スキルの検証だけど、結果としては、自分で作った魔法袋は解除が簡単だが、
他人が作った魔法袋は、解除する事は相当難しかった。

でも、これにより、もう少し、セキュリティをしっかり確立出来れば、
色々と応用が出来そうだ。

あと、魔法を2つ創作した。

前衛支援

直接、前衛に魔法を発動させて、
攻撃に使用する部位の力を底上げし、ダメージを増やす。

実験はして見たが、他人へは使用していないので、要検証。

後衛支援

こちらは後衛の力を底上げし、前衛に有利な支援させる(要検証)。

次に、2人の力を上げる為に、神殿のダンジョンに潜り、宝箱と魔石を回収。

1日目は2時間程潜り、地下20階まで、宝箱は約200個、魔石は小2を約100個を獲得。

2日目の昨日は、創作魔法の検証もあり、休みながら6時間潜った。

ユヅキちゃんも戦闘に慣れて来て、地下70階を攻略して終了。

収穫は、宝箱約700個、魔石は小2を約300個、
小4を約200個、中2を約150個、大1を20個だった。

このゲームは、ステータスは存在しないが、体力と魔力を魔石で上げる事が出来るので、
休憩の間に、魔石から経験値を獲得して体力と魔力を上げた。

現在、僕は、体力が8000、魔力が15000。ユヅキちゃんは、体力が10000、魔力は8000。

最深部

「お〜!ここが最下層で、あれが、魔獣ケルベロスかぁ。」

「封印されていても、圧がすごいですね。以前なら、この圧だけで倒されていました。」

「1週間で残り4割弱か。微妙だなぁ。」

ユヅキちゃんは、攻撃しているパーティーを探す。

「コーヤさん。今から3つ首の1つを斬ろうとしているパーティーがいます。
創作魔法《ダメージブースト》の検証に良さそうですよ?」

「確かに。よし。ターゲットロック。ダメージブースト発動。」

タイミング良く、女性プレイヤーがケルベロスの首に、剣を差し込む時に発動し、
苦労していたのが嘘なくらいに、あっさり、3つ首の1つは一刀両断された。

「お。上手く行ったみたいだ。さて、魔力も危なくなって来たし帰ろう。」

後ろでは、首の1つを切り落としたプレイヤーに、おめでとうの言葉がかけられていた。

その後、拠点で休憩し、
海の街アクセリアの近くにある誘拐犯達の逃亡先を調べた。

逃亡先

その場所まで行って見ると、古ぼけて傷んでいる二階建ての洋館を発見。

慎重に探索するが、人がいないようで、20個近くある部屋を調べて行く。

調べるが隠し通路や隠し部屋は無く、
部屋にも鑑定して重要な品が無く、残すは地下室となった。

「やっぱり、こういう大きな建物には、地下室は付き物だよね。」

僕達は、地下室に降りると、数個の部屋が並ぶ通路に出た。

数えてみると、地下室の部屋は6個あり、一つは八畳程の食料庫、
一つは12畳程の装備品の倉庫。

この2つの倉庫は、階段に近い場所に向かい合うようにあった。

他の部屋は、食料庫の奥に2つ、装備品倉庫の奥に一つ、通路の終わりに一つあった。

通路の終わりにある部屋以外は、書類置き場として使われていた様で、
現在は、その書類も風化して痕跡は、置かれていたであろう跡のみだった。

そして、最後の部屋は、倉庫の管理人が使用していた部屋のようだ。

ここにあった書類や机なども風化し、部屋はガランとしているが、
この部屋の物置には、誘拐犯達が置いたと思われる木の箱があった。

「コーヤさん。どうやら、これが犯人達が移動させた品らしいですね。」

「うん。そのようだ。罠は無しっと。開けて見よう。」

開けて見ると、魔法袋(中)一つがあった。

「まぁ、当然か。じゃぁ。確認はヴィオさんと一緒にしよう。」

騎士団詰め所

洋館を出て、夕方にフィンテルに戻って来て、騎士団詰め所に来た。

「やぁ。コーヤ君。助かったよ。それで、中身はまだ?」

「はい。僕達では判断出来ない物もあるかも知れませんから。」

「なるほど。じゃぁ。袋の中身を見てみよう。」

魔法袋はセキュリティの設定をしていなかったようで、簡単に開ける事が出来た。

中身には、過去の犯罪に関する書類と、今回の誘拐に関する依頼書があった。

他には、奪ったと思われる一般の装備品やポーションなどのアイテムが入っていた。

「いやぁ。この過去の犯罪の書類があれば、多くの不正を正す事が出来そうだ。
それと、コーヤ君が欲しいアイテムがあれば持って行ってよ。」

「良いんですか?」

「以前にも話したと思うけど、僕達が持っていても宝の持ち腐れだからね。
コーヤ君なら有効活用出来るだろう?」

「では、お言葉に甘えて。」

僕は一つずつ鑑定して、有用なアイテムを探した。
僕が選んだ品は以下の通りだ。

薄汚れた〈全魔法大辞典〉、多くの種類の紙のレシピ、魔法紙10枚、空魔法袋(小)2枚

この後、宿屋に戻ってログアウトした。

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