8月9日(火曜日)
イベントも、今日の9日目と明日の最終日を残すのみとなった。
僕達は、今まで放置していた魔法袋の中身を確認して過ごし、昨日1日を休息日とした。
そして、土砂を自動で吸収しだしてから、昨日は4日目で全体の半分を越えたので、
あと、4日くらいで完了出来そうだ。
内容は以下の通り。
土:4割
これは、後方の小さい山(と思われる)が崩落して、流れて来た分だと推測。
砂や小石など:2割
これは、今後、設備を再建した後、ガラス作りの材料として使えそう。
岩:3割(鉱石・宝石有りが2割)
どうも、後方の山だった所は、鉱石とかの採掘場だったようで、
鑑定して見ると、鉱石・宝石の原石が大部分を占めていた。
その他:1割(木材が半分、瓦礫3割、装備品2割)
崩落に巻き込まれた過去の木が多く、
現在では希少なのかレア度4ローズウッドと判明。
あとは、建物の瓦礫の中から、建物に保管していたのかも知れない装備品が出て来た。
ただ、ずっと、土砂の中にあったからか、全体に錆びついていて、使える感じではない。
その中で、鑑定して見ると、〈赤龍装備一式〉という装備があった。
装備すると剣に力、頭に知力、体に耐久、腕に器用、脚には早さにプラス補正され、
セット効果では経験値2倍と全状態異常半減が付与される。
サビを落とせば使えるかも知れない。
そして、僕達は9日目夜9時頃、ダンジョン最深部に創作魔法の実地テストで来ている。
今回は、後衛支援魔法〈アシストブースト〉をテストする為に、
良さそうなプレイヤーを探している。
「コーヤさん。真ん中の首に攻撃しているパーティーの中に、前回のパーティーもいますよ。」
「あ〜。本当だね。」
「他の人達は、撤退しそうですけど、あのパーティーはまだのようなので、良さそうです。」
「うん。よし。後衛3人にロックオン。アシストブースト発動。」
魔法の支援を受けたシエル達は、上手く連携し真ん中の首を切り飛ばす事に成功。
「よし。これで、明日には無事にイベント終了出来そうだ。」
コーヤ達は帰って行った。