最終更新日 2022/06/05

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Infinite Alternative World(インフィニティ・オルタナティブ・ワールド)
〜探索は食から(仮)〜


12話 色々な歴史的発見

午後8時

ログインして、まず、今日のゲームセンターで貰ったチップ内データを上書きし、
賞品リストから、欲しいのを5点選んだ。

クリアしたクエスト数に、紐づけされているようだ。

素材が不足しているので、下記の5点を選んだ。

・鉄インゴット20個

・魔法紙50枚

・レア度1のポーション素材セット

・レア度1の裁縫素材セット

・ミスリル100g

拠点でスタートするとすぐに、冒険者ギルドに向かった。

フィンテル冒険者ギルド支部

からんころん

冒険者ギルドに入ると、空いていて、イリネさんが受付にいたので、そのまま向かった。

「イリネさん。こんにちは。ルクウェルさんいますか?」

「コーヤさん。いらっしゃいませ。

ギルマスは氾濫の後始末と、今後の為の話し合いをするから、
当分は戻って来ないと言っていたわ。緊急?」

「いえ。持ち物整理していたら、自分では当分、必要無いのがあるので、
冒険者ギルドで役立てて貰おうかと。」

「そうね。今回の魔物の氾濫で、色々な素材が手に入ったけど、
まだ、必要なのも多いから、物を見てからね。」

この後、応接室に移動した。

旧通貨

「まずは、この旧通貨です。」

「(1枚を手に取り)これは、現在使っている通貨とは、全然違うわね。」

イリネさんが、色々な角度から眺めながら話す。

「これは、ボアが大量繁殖したダンジョンから見つけた物です。

袋に入っている枚数は、5000枚以上ありました。」

テーブルに旧通貨を置き、詳しい人を呼んで来ると言って出て行った。

10分後

「待たせてごめんね。こちらは、貨幣について知識があるカヤよ。」

「初めまして、カヤです。全て出して貰って良いですか?」

テーブルに置ける分を置き、少なくなったら置くを繰り返す。

そして、45分後にカヤさんの整理が終わった。

「手伝っていただき、ありがとうございました。

普通の袋に、種類と時期別で分けてみました。

一番古い年代は500年前、一番新しい年代が485年前と分かりました。」

「え!?カヤ、これって、この国が誕生してすぐって事?」

「ええ。しかも、この通貨はこの国の通貨では無く、別の国の通貨とあります。

どうも、国内は不安定で、全ての地域を、掌握してはいなかったという証拠ですね。

今までは、記事が現存していない為に、想像でしかありませんでしたが、
証拠が出てきた事で、はっきりしました。新発見です。」

「カヤさんは、一番古いのが500年前と言いましたが、
それ以前から、あの地域を治めていた国だったのでしょうか?」

「そうですね。今、コーヤさんが話した通りだとすると、
フィンテルがこの位置に作られたのも、色々と意味があるかもしれません。」

カヤさんの話には、説得力があった。

「あ。それで、この旧通貨は”魔法袋(中+拡張3)”の通常側に入っていたんです。

でも、拡張+3側には、色々な書類が入っていました。」

歴史的発見の書類

テーブルの上に、全ての書類を置く。

「(速読)ふむふむ。どうやら、戦闘が激しくなり、資源が少なくなったので、
多く持って来て欲しいとの要請書ですね。

これは、価値があります。」

イリネさんも、書類を読みながら同意する。

「でも、ここに書かれている敵国の名は”フォルセニア王国”では無いわね。

複数の国が存在していたという事の様ね。なかなか、興味深いわ。」

「これは、歴史学会に激震が走りますね。

問題は、この書類の値段を付けれない程、貴重な資料だと言う事ですね。」

「その点は大丈夫です。複製機で、複製を作りましょう。」

「複製機ですか。完全、再現出来るのですか?」

カヤさんは、再現出来るか気になるようだ。

「はい。イリネさんは知っていますが、古代人の遺物の中の本に、書かれていました。」

イリネさんは、思い出している様だ。

「ああ。あの本ね。転移札、吸収札など助かるアイテムが多かったわね。

その中に、複製機があったのね?」

「はい。試しに動かしてみました。

(本物と複製品を置く)鑑定使わずに、見分け付きますか?」

カヤさんは、確認している。

「そうですね。

浅く見る限り、本に使われている材料が少し異なる程度ですから、問題ないと思います。」

「では、今度、複製品を持って来ます。」

旧通貨については、イリネさんに託して、書類は無限袋に戻す。

ゴブリンの血

「次に、こちらです。」

テーブルにゴブリンの血(100ml、中和剤の素材、レア度5)を置く。

「これは?(鑑定)え!?ゴブリンの血?」

「はい。ダンジョンで見つけました。やはり、びっくりする事なんですか?」

イリネさんは、深呼吸して、心を落ち着かせてから話す。

「ええ。ゴブリンには、素材となる箇所が無いと言われて来たから、
わざわざ、鑑定で調べる事をして来なかったのよ。

でも、今後は、中和剤の効果によっては、有用な素材になるわ。

ちなみに、何個あるの?」

「3個ですね。1個は自分で使ってみたいですから、売るとしたら2個ですね。」

「そう。なら、当分は行われないと思うけど、オークションしか無いわね。」

イリネさんの意見に、カヤさんも同意する。

「やはり、復興にはまだ、時間がかかりそうですか?」

「建物の建て替えとか、話によれば、終わった様なんだけど、
やはり、セキュリティの面を強化する為に、大変みたいなの。

それに、オークションに大金を落とす人達は、遠い所まで逃げているみたいだから、
仮にオークション開催しても、どれだけの人が戻って来るかは不明ね。」

「なるほど。10mlに分けて、20個販売するのはどうですか?

実際に、まだ、効果を試していませんから。

誰かが検証してくれれば、今後、素材として持ってくる人がいるんじゃないですか?」

「なるほど。そうね。珍しいし、中和剤の材料だけど、検証は大事ね。

ありがとう。その様にしてみるわ。」

ゴブリンの血が入った2つの小瓶を渡した。

買い取りは、2本で金貨1枚だった。

オークジェネラルなど50体

「(無限袋の中を確認して)あとは、ビッグボアのダンジョンの最下層にあった、
宝の山にあった、装備品ですね。」

床に装備品を出して行く。

「ふむふむ。付与された魔法も、役に立ちそうだし、
コーヤさんが必要無いのであれば、こちらで買い取るわ。

魔法付与無しも、半分以上は少々修理すれば使えそうね。」

査定してもらうと、計白金貨2枚になった。

「これで最後です。一番問題な品です。

最近の、魔物の氾濫発生源のダンジョンにいた、
オークジェネラルなど50体です。

売るわけでなくて、情報が欲しいんです。」

「それじゃぁ。解体所に移動しましょう。」

解体所に着くと、
討伐難易度が高いゴブリンロード、ゴブリンキング、オークジェネラルを見て貰った。

「魔物の氾濫の発生源にいた魔物ね。初めて見たわ。」

解体所の担当リーシャさんが、興味があるようで、色々と調べていた。

10分後

「よし、終わったわ。

鑑定使っても、分からない情報があったと言っていたけど、
オークジェネラルが、魔物ランクSだから、鑑定を20に上げないと”はてな”しか出ないの。」

「え!?そんなに高くないとダメなんですか!?」

「そうなの。ランクSになったのは、ダンジョンコアの吸収があったからだと思うけど、
このランクは、情報が漏れないように、遮断効果を持つから。

とは言っても、氾濫時の魔物は、魔力が充満するから、遮断されるけど、
以外の場合、仮に魔王でも、遮断効果はそこまで高くないわ。

過去の本には、魔王のデータが載っていたりするしね。」

リーシャさんは、丁寧に教えてくれた。

「ありがとうございます。鑑定は15なのに、情報量が少なくて不思議だったんです。

当分は、鍛冶などの生産系の作業をするので、
鑑定が20以上になったら、どの様に使うか考えてみます。」

「そうした方が良いと思うわ。

今後、使った時のデータがあれば、それも情報次第で買い取るから。」

「分かりました。」

その後、拠点に帰り、時間まで生産活動して、ログアウトした。

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