別天神
二列目には、「宇摩志阿斯訶備比古遲神」と「天之常立神」が登場します。
「宇摩志阿斯訶備比古遲神」は「食料(山菜)」と「治療」を担い、
「天之常立神」が護衛する役目だと考えています。
「天之常立神」には、「天」が付いているので、「天なる地」に近い位置に、
「宇摩志阿斯訶備比古遲神」の集落があった可能性があります。
もしかしたら、集落が「天なる地」に隣接していた可能性もあるかも知れません。
他に、「天之常立神」が「投石機」などの常設武器で、
遠距離攻撃をしていたとも解釈出来ます。
五人の名が出た後、「別天神」という区切りを付けています。
可能性として、「國之常立神」・「豐雲野神」の二人は、
列島(九州)に移住した後に協力体制を組んだ一族だからと解釈しました。逆に、前の五人は、南朝鮮から「天(あま)一族」と一緒に、
苦楽を共にして来た仲間なのではないかとも思っています。
本編では、上記の様に考えました。
しかし、地形を含めて考えると、違う様に感じ、下記の様に考えました。
「國之常立神」の「國」が、「天(あま)なる國」を指しているのならば、
「天(あま)なる國」の運営に携わらない五人という解釈もありそうに思います。
ずっと、「國之常立神」の「國」はどこを指すのかを考えていましたが、
なかなか、良い解釈を見つける事が出来ませんでした。
周りの環境の変化により、
自分達も「國」としてまとまった方が良いのでは無いか?との思いにより、
「國」にしたのかも知れません。
「國」に関しては、古事記では國名が登場しないので、不明ですが、
「高天原」の出入り口に、「天(あま)なる國」を配置する事で、
「天なる地」と「高天原」の安全が確保出来ると思います。
場所としては、「天なる地」を一段目、「高天原」を二段目として考えると、
三段目にあったのではないかと思います。
上記の可能性が正しいかは不明ですが、
「國之常立神」・「豐雲野神」の二人が「指導係」と考える事も出来そうです。
新たに「國」を構築したと考えると、
「天なる地」と「高天原」に敵対する勢力が居なくなったからかも知れません。
だからこそ、安心して、行動出来たのでは無いでしょうか。